光文社文庫<br> のらねこ侍

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光文社文庫
のらねこ侍

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334730239
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

御先手同心・長谷川冬馬と妻の樹緒は、無類のねこ好きだ。夫婦には子がなく、子宝を祈願して回る寺院に住みつくのらねこを虎太郎と名づけて可愛がる。やがて2人に男の子が生まれ、虎次郎と命名した。ある夜、冬馬は、床屋の帰り道、木天蓼を用いてねこを狙う男を捕らえたことから思わぬ事件が…(表題作)。綿密な考証に基づき、趣向を凝らした極上作9編を収録。傑作時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

剛腕伝説

18
表題作含め9編の短編。全ての話がしっかりとした時代考証の元、作者の独自の視点で描かれている。吉宗の将軍就任にまつわる暗躍、本能寺の変の真相、謙信の不犯の原因等々。 表題作【のらねこ侍】は三十俵三人扶持の若夫婦と妻の母親の野良猫に対する愛情が深くて微笑ましくて好き。2021/07/31

月見草伝説

1
とっくり侍、のらねこ侍、といづた侍物語。江戸時代の侍の殆どは貧しかったのでしょう。家つぎの長男以外に生まれたら生きていくのも大変だったのでしょうね。 9このなかでは、のらねこ侍がよかった。

あかんべ

1
読んだ後ほっこり心が温かくなる話と、すーっと冷たい風が吹き抜ける話が混合された短編集。もちろん好みは前者。特に小松さんの猫が出る話は絶妙。2012/03/10

renren

0
表題作のあたたかさがいい。作者は本当に猫が好きなんだなあw どの作品も、武士という身分や扱いとはうらはら、市井の町人より小市民で、日々のやりくりや縁組なんかに右往左往しつつ、市井の町人と同じようにその人の一番大事なものは枉げない譲らないな、優しくて芯の強いひとびとの姿を描いています。「毒殺」がオチのうそ寒さとともによかったなあ。後から知ったけど「川村修富もの」なんですね。2012/01/19

絵具斬

0
☆・・・(5個中)2009/07/08

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