内容説明
茨城県東海村にある原発に異常震動が発生。日本原子力研究所の湯原博士は原子炉を停止させるが、東菱研究所の井沢は、形ばかりの点検を済ませると、独断で運転再開に踏み切った。だが再び、異常震動が起こり、原子炉は破滅への暴走を始めた。炉心溶融、大爆発、避難する人人の大混乱。綿密な調査と膨大な資料を駆使して、原発倒壊の悪夢を赤裸々に描いた衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちいたけ
1
以前、読んだ本なんだけど、この時期に読みかえすと、実際ありえるのかもと思ってしまった。2011/03/16
がんぞ
0
茨城県那珂郡東海村東海二号機で最大規模の事故が起きるという想定。当時は《反原発》の立場、いまは《常識》。文庫では檜山良昭のJCO(臨界)事故にわずか1㌔の場所で遭遇したという貴重な証言がついている。カッパノベルス版が出たときには日本の原発は30基、文庫版の’98には52基というが、建設計画はチェルノブイリ以前のもので(むしろ新設の出来ない中、耐用年数を超えた福島1を稼動させていたのも今回の問題点)情報技術は進歩めぐるましいが原発という蒸気機関は依然未完成ではある。ゴールド売る人が多いとか。円が信用できるか2011/08/29
coolgang1957
0
今は、この本のようにまでひどいことになってないけど、実際の現場には命かけてまで防ごうとする人なんて居てないやろなあ 下請け作業員は、これに書いてあるようなことが実際にあるんやろうけど、政府が逃げ出してないのがまだ救いか2011/05/18