光文社文庫<br> 大都会隠居術

光文社文庫
大都会隠居術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334723200
  • NDC分類 908
  • Cコード C0195

内容説明

喧騒の都市に隠れ住みつつ、最高のわがままと贄沢を入手できる方法がある。それは、若さと力を自ら放棄し都会の隠居となることである。いまこそ、自らの意志と叡知によって、心朽ちはてた老いの境地に至ろうではないか。『帝都物語』の著者が、先達の佳編と自らの書下ろしで編む、世のしがらみを脱しきれぬ人へ贈る危険な福音の書。

目次

都会隠居術事始め 世の煩わしさから遁れる―逃げるか、捨てるか
都会に潜む悦楽 女子供に分らぬ世界へ―愛の日々、哀の彼岸
それぞれの隠居たち 心朽ちた聖者の伝記を読む―贅沢いろいろ
骨董、味道の悦楽 平成あこがれのご隠居たち―敬われる通人の行きかた
そして、死との対面 都会での死に方を知る―隠居“最期の美学”

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひばり

1
アラマタが選んだ文学から見習う隠居術。22作品&編者書き下ろしから成る。親しい誰かについて書かれた作品が一等興味深かった(特にアラマタ書き下ろしの平井呈一と永井荷風について。あと河原晋也「幽霊船長」、かの子「岡本一平論」、宇野千代「青山次郎の話」)。足穂「二十五歳までに決定すべきこと」の博識に痺れた。魯山人は憎めない奴だと「料理一夕」を読んで思う。宇野浩二「千萬老人」と里見惇「忙しさ」とピーター・S・ビーグル「心地よく秘密めいたところ」が好き。江戸戯作本が読みたい。自分が旧字体フェチだと気付いた(笑2009/03/23

小林ミノリ

0
荒俣宏が選ぶ都会に生きる隠者の知恵、都市の喧騒を離れ、己が欲する欲や信念に殉じて生きる先達の方法論、危険で甘美な手引き。

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