内容説明
雑賀与四郎は、かつてグループ二十数社に及ぶコンツェルンの総帥であったが、現在はその座を放逐され、心臓病を患う一人息子の呑龍と暮らしていた。ある晩、呑龍は不思議な体験をして、体中に力が漲るのを感じた。が、それを報告すべき父親は何者かに殺害されていた。父が金庫にただ一つだけ残した写真の女を訪ね、呑龍は、父にまつわる驚くべき事実の全てを知った。
感想・レビュー
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ドント
1
病弱な35歳、雑賀呑龍(どんりゅう)はある夜、山に落ちてきた不明物体によって超人的な肉体と力を得た! で、帰宅したら父親が殺されていた! 大企業のトップであった父は数年前にその座から追い落とされていたというのに……誰の仕業だ! 許さん! 超娯楽作家・門田泰明による超人バトルサスペンス。調査、超人的能力、暴力が交互に出現し、ほぼそれだけで疾走していく。物語が素晴らしい速さで走る。走る。ついには死者さえ復活させ、呑龍が超人として完成したところで上巻終了。これから陰謀の中枢へと斬り込むかと思いきや……(つづく)2024/12/09