内容説明
槍ヶ岳中腹の山荘前で、人妻・由美が突然消えた!さらに同夜、他の山小屋でも二人の女性が蒸発していた。夫の立花重利は山を訪れるのだが、由美は谷底で絞殺死体で発見された。なぜか顔を無残につぶされて…。しかも遺品が発見された山頂には、犯行当時、誰一人登っていなかった…。続いて起こる第二の惨劇!「山の密室」で起こる“犯人捜し”の本格ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
5
50ページほど読んで「あ、読んだことある」と気がついた。かなり前に読んだ本だったから、トリックは覚えているけれど犯人を忘れているという、中途半端な記憶をひきずりながら再読。だんだん記憶がはっきりしてきて、半分くらいで犯人を思い出した。ミステリーの再読って、記憶力を試されるようでおもしろいかも。30年前の作品だからか、山や山小屋の実名がでてくるし、その山小屋の管理人やスタッフまで巻きこまれるし、そんなところに時代を感じた。今だったら山小屋は架空の設定にするんだろうな。 (★★★☆☆)2015/09/26
かぐや.
1
槍ヶ岳には登ったことがないけど、今まで読んだ山岳小説で思い描いていたのと同じで、山気分は味わえた。そこに人間の感情の動きが絡んでくるのだけど、それがすっきりと心に入ってこなかった。人物像が具体的に浮かび上がらなかった。ちょっと残念。できれば山で殺人は起きてほしくないなあ。2018/05/05




