内容説明
源氏物語が読まれている。世界最古の長編のひとつに数えられる古典が、千年の時を経て今なお私たちを魅了している。それは、源氏物語に描かれた女性たちの愛と哀しみが、永遠のテーマだからである―人妻ゆえに愛を拒んだ空蝉、光源氏に賭けた醜い末摘花、背徳の愛に苦しむ藤壷…14人の女性たちは、いかに愛し、悩んだか。すべての現代女性に捧げる一冊。
目次
プロローグ―紫式部はなぜ源氏物語を書いたか
1 光源氏―そのマザーコンプレックスの愛 光源氏物語
2 人妻ゆえに愛を拒絶した女性 空蝉物語
3 はかなく死んだゆきずりの美しき女性 夕顔物語
4 いちずな愛に賭けた醜い女性 末摘花物語
5 息子の求愛に苦しむ義理の母 藤壷物語
6 愛と怨念に自滅した高貴な女性 六条御息所物語
7 兄と弟に愛された本能的な女性 朧月夜物語
8 穏やかな愛に生きた家庭的な女性 花散里物語
9 玉の輿に乗って幸運をつかんだ女性 明石の君物語
10 苦難のすえに幸せな結婚をした女性 玉鬘物語
11 運命に翻弄された不幸な幼な妻 女三の宮物語
12 光源氏に最も愛された理想的な妻 紫の上物語
13 独身主義に徹した美しくも哀しき女性 大君物語
14 愛に引き裂かれたさすらいの女性 浮舟物語
エピローグ―源氏物語のゆくえ
-
- 電子書籍
- コードギアス 反逆のルルーシュ ロスト…
-
- 和書
- メルヘンムーン