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内容説明
「いったい神なんか本気で信じているのか」とか「あんたにとって神とは何か」とか、数々のご質問を私が整理して、それに私なりの考えを、できるだけわかりやすく話して、それを文章にしたのが、この本である。
目次
私の入信
神への疑いから希望へ
聖書をどう読むか
日本人とキリスト教
私はなぜ仏教よりもキリスト教に心ひかれるか
その他、いろいろな質問に答えて
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
73
難しい本かな、哲学的な本かな、先入観にとらわれて意気込んで読み始めた。違ってた。ざっくばらんな気持ちで読んでこそ味のある一冊だ。私は思想、政治、政党、宗教などの押し付けは大嫌いだが、この本にはそういった押し付けは全くない。ぜひともカジュアルに読んで欲しい。さらに、できれば『沈黙』とあわせ読んで欲しいな。2017/06/02
GAKU
56
遠藤周作氏にとって「神とは」を問答形式で、私のような無宗教の者にも分かり易く説明してくれています。入信の動機、聖書の読み方、日本人とキリスト教、何故仏教よりもキリスト教にひかれるのか等々、氏の考え方が非常に良く理解出来ました。この書を読んだ事によって、“神”という概念が、以前よりも少し変わったような気がします。中々興味深い本でした。遠藤周作氏の作品は何時も私に“何か”を、与えてくれているような気がします。2016/11/05
優希
55
秀作先生にとってのキリスト教が語られていました。カトリックならではの神、精霊、宗教とは。自分はプロテスタントですが、周作先生のカトリックの視点には共感することが多いです。2021/10/17
カザリ
46
キリスト教と仏教の特徴をわかりやすく、自分の人生を通して語っているのですごく腑に落ちる。血肉にしている作家の言葉は説得力がある。私にとって、やっぱり仏教が心のメンテナンスには必要なんだけど、常にちょっとした答弁を神に求めたり、自分がここにいる背後の力を信じたりすることは、実は誰にも言ってないけど、遠藤周作と一緒で、びっくりした。。自分自身がキリスト教風味であり、今後困ったらキリ教の発想に触れれば道が開けるなあというヒントになった。救われる~wすごく気がうあう~wと、重い話なので軽くまとめてみました。2017/09/24
かおりんご
38
遠藤周作が考えるキリスト教についてが、Q&A形式で書かれています。私はクリスチャンではありませんが、聖書を読んだり教会にいくことは好きです。(同じくらいお寺に行ったり、神社に行ったりもしますが)その中で、いつも不思議に感じたり、わざとらしく感じたりしていたものが、遠藤氏の解説でストンと落ちました。自分が神のことを問題にしなくても、神が問題にしていて、そっと背中を押してくれる。なんだか、引き寄せに似た感覚なのでしょうか。プロテスタントと違って、カトリックの緩さもいいかも。氏の小説も読み進めます。2016/10/21
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