内容説明
江戸を青春とした老人の懐古談を若者が聞く、半七捕物帳の姉妹編。
目次
三浦老人昔話(桐畑の太夫;鎧櫃の血;人参;置いてけ堀;落城の譜;権十郎の芝居;春色梅ごよみ;旗本の師匠;刺青の話;雷見舞;下屋敷;矢がすり)
新集巷談(鼠;魚妖;夢のお七;鯉;牛;虎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シガー&シュガー
12
半七の知人である三浦老人から聞き取った昔話に、特に誰からといったことのない聞き取り話も合わせて収録した一冊。怪談というよりも奇談といったほうがよい話が多く、三浦老人の語り口の良さから背筋が伸びる気持ちよさがあってどことなく新春にふさわしい気がしていたけれど、今回夏に読み返しても、読後にそっと後ろを振り返ってしまうような怖さが味わえました。晩年の綺堂は書くことに飽いていたところをサンデー毎日に五遍も書いていて、よほど懇意な間柄だったのだろうという解説も面白かったです。疲れちゃったのかァ、綺堂先生。2017/08/13
Gen Kato
0
再読。表題作のほか『置いてけ堀』『魚妖』がマイベスト。岡本綺堂は鰻が好きだったそうなのに、何でこの手の薄気味悪い因縁話を書いたんでしょうか(苦笑)2013/11/23
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