内容説明
ある日、男のもとに一通の手紙が配達された。差出人の名は麻見杉夫。読みすすむうちに男の胸を不安がよぎった。これは自分に宛てた遺書なのでは…?告別式の終わったあと、夫の麻見弘は不貞を働いて自殺した妻の相手を捜すべき、霊柩車を走らせる。ユーモア小説を得意とする著者が放つ異色の短編推理傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanamori
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☆☆☆2010/10/12
松井和翠
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通俗でありながら、通俗に堕ちていない好作品集。特に表題作はショート・ストーリーのお手本のような名品。2011/02/09
koo
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表題作「散歩する霊柩車」を読みたくて県立図書館で借りて読みました。わずか30ページの短編なのに霊柩車の煽り、最後のオチがすっきりまとまった作品で読んで良かったです。残りの短編はいわゆる犯罪小説スタイルが多く平凡ですが昭和30年代の男女のやりとりがうまくむしろ新鮮であっという間に読み終えました。尚自分は222P全5編の短編集で読みました。2021/11/18
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