内容説明
ボルネオ、ネパールで妖僧らとの死闘を繰り広げた宮田雷四郎が日本へ帰って来た。だが、賭場荒らしを本業として来た彼は、日本中の暴力団から狙われている。途方にくれているうちにふと仙人になろうと思いつき、かくして、雷四郎の仙道修行がはじまった…。超人的な性パワーで環って来たヒーローが大活躍の長編痛快小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
1
◎ 雷四郎の魅力満載です。大変面白かったです。2019/02/10
毒モナカジャンボ
0
真の漢が真の陰茎を持つとするならば、真の漢は陰茎でどこまでやれるのか。宮田雷四郎という最高のキャラクターの一代記である。序盤から陰茎を青竹で叩き、軽石で亀頭を擦って硬化させるという常軌を逸した陰茎トレーニングが始まり、なんだかわからないまま陰茎力でのし上がっていく宮田の人生に対し、我々の思考は停止せざるを得ない。とても顔がいいとは言えない粗野で純朴な主人公だが、性欲を超えた情熱を向けられたのは容姿もさることながら心気高き亜弓だったというのが良い。フィクションの欲望がまだ秘密として許された時代の幸福な小説。2020/03/31