光文社文庫<br> 柳生一族

光文社文庫
柳生一族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334704353
  • NDC分類 913.6

内容説明

秀吉が全国に命じた検地令で、大和柳生の庄の宗巌の領分には「隠田がある」と密告され、所領没収となった。離散の運命となった一族は、お家再興を誓い大和を去った…。文壇の巨匠が描く時代小説傑作選!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

26
一冊まるまる柳生と思い読んでいました。展開が早くないかなと思っていたら少しブラックな短編集でした。「通訳」「筵」「疵」が面白かったです。2025/03/18

TheWho

16
本棚にあるが未読で、かつ何時ごろ購入したかも記憶が無い本著を整理の為手に取った一冊。上泉伊勢守から新陰流の印可を受けた柳生石舟斎から宗矩、十兵衛と連なる柳生一族を綴った表題を皮切りに、9代将軍家重の側用人で、通訳でもあった大岡忠光の顛末、三河物語の著者大久保彦左衛門の回想、熊本藩加藤家取り潰しの逸話等など、推理小説の大家の著者が描く、八篇の歴史・時代短編物語。共に史実とフィクションが交錯し、著者エスプリが満載の絶妙な物語です。2017/06/12

Kotaro Nagai

9
本書は昭和30年と31年の短編4編ずつ収録した清張初期の時代小説短編集。表題作のほか「通訳」「廃物」「破談変異」「栄落不測」「蓆」「五十四万石の嘘」「疵」を収録。表題作は柳生石舟斎、宗矩、十兵衛の3代のエピソードをまとめた軽めの作品。「廃物」は大久保彦左衛門が臨終に際して過去を回想する。一般に知られた人物とは違う視点で描かれていて清張らしさがうかがえる。「通訳」は徳川家重の側用人として重用された大岡忠光を題材にした作品。こちらも当時の時代作品とはユニークな視点。全体に平明で読みやすい短編集でした。2024/02/19

Mikey

3
松本清張さんの初期の時代小説の短編物。推理小説で有名だが初期は多くの時代小説を書いていらして、その洞察力・創造力はさすがです。短編集なので史実に沿った物や創造した物がまとめられている。どれも最後があっさりと終わっていて、色々と想像を巡らして楽しい。 2024/11/28

チオリンゴーゴー

3
全てにおいてすっきりしないような後味が残る感じの時代小説短編集でした。疵の藤三郎が印象に強く残りました。強かに逞しく生きているなぁと。柳生一族も同じく逞しくでした。2024/02/27

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