内容説明
昭和19年夏、上海で発病した西山民次は死地に赴く13人の遺書を預かり内地に戻った。息子の帰りを待ちきれず息絶えた『墓の女』から、本人に直接遺書を手渡すことになる『受け取り人なし』まで、西山の辿る8年間が14話から成る。西山は有馬自身だ。「戦争体験の風化を厳しく告発した」という著者の言葉が新鮮に甦る名作!
昭和19年夏、上海で発病した西山民次は死地に赴く13人の遺書を預かり内地に戻った。息子の帰りを待ちきれず息絶えた『墓の女』から、本人に直接遺書を手渡すことになる『受け取り人なし』まで、西山の辿る8年間が14話から成る。西山は有馬自身だ。「戦争体験の風化を厳しく告発した」という著者の言葉が新鮮に甦る名作!
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