出版社内容情報
固い絆で結ばれていたはずの八人。
半年遅れの卒業旅行で、次々と現れる死者からの罠。
あの日、教室で死んだ彼女は、本当に被害者だったのか?
全員が少しずつ吐いた嘘が、予想もつかない真実を浮き彫りにする。
ダーク青春ミステリ!
【目次】
内容説明
卒業間近の朝の教室に、包丁を持った女子生徒が乱入する。止めようとした男子生徒との揉み合いの末に起きた惨劇から九ヵ月。遅すぎた卒業旅行のあちこちに忍び寄る、いないはずの彼女の影。一体誰が、何のために仕掛けているのか?再現された事件現場で、全員の胸に秘めた負い目と仮面が剥がされていく。わたしたちは、事件から卒業したかっただけなのに―あの子をここに連れてきたのは誰?ダーク青春ミステリ!
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部を卒業後、食品会社に勤務。’97年、鮎川哲也編の公募アンソロジー「本格推理11」(光文社文庫)に「暗い箱の中で」が初掲載。2002年、光文社の新人発掘企画「カッパ・ワン」に応募した『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。’03年刊行の『月の扉』は、各種のランキング企画の上位にランクインし、日本推理作家協会賞の候補にもなる。同書に登場する座間味くんが主人公のシリーズも人気に。さらに、’05年刊行の『扉は閉ざされたまま』はベストセラーになり、本格ミステリの旗手となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
糸巻
27
高校の部活仲間の一人が教室内で亡くなる事件が発生。彼女と親しかった男女7人は大学生になり、遅くなった卒業旅行に出かける。亡くなった彼女が死の直前に起こした不可解な行動の謎について語り合う。旅行中に彼女を連想させるモノが度々現れ仲間内の誰かによる意図が何なのかミステリアス。そして旅行の中身について詳細に描かれるので、何か伏線になるのかと思ったんだけど、関係なかった。誰かが、我こそは黒幕であると名乗り出すのを期待してしまったわ。タイトルが物騒だけど、ミステリというよりはとても苦い青春小説だった印象が残る。2026/10/19
信兵衛
24
石持さんらしい、設定の妙、そして仲間、友情という青春要素、それらを舞台にしたミステリ。 一人一人の告白によって事実が明らかになっていくかと思えば、真相は一転二転。そして最後に、大逆転という仕掛け。 その辺りはまさしく石持浅海さんらしさ全開なのですが、そもそもの、起きた事件内容と半年後の彼らの姿に、残念ながらもう一つ得心が行かず、という感想になりました。 ※しかし、本作の題名、生々しいなぁ。2026/10/22
tan
22
突然包丁を持った和沙が教室に乱入し、駿貴ともみ合った末自分の首を刺して死亡。駿貴の快気を兼ねて同じ部活の仲間と卒業旅行に出かけるが、和沙にまつわる様々なことが起こり…。真相はどうなのか?とゾクゾクするミステリーを連想させたが、はっきり言って期待外れ。こじつけのような説明が多くてめんどくさいし、仕掛け人も早々に分かったし、動機がこの程度でいいの?と疑問。高校生なのに古臭い言い回しも多いし、やたらとタイトルだけが仰々しくて引っ張るだけ引っ張って終わってしまった、残念な読書だった。2026/10/30
だるま
18
高校の教室に包丁を持った女子生徒が乱入。止めに入った男子生徒と揉め合い、挙句に包丁は女子生徒自身に刺さり彼女は死亡。事故として処理される。数カ月後、その時の仲間7人が卒業旅行に行くのだが、先々で死んだ彼女を思い出させる写真やワードを目にする事になるのだった。一体誰がやった? その目的は? これまた著者らしい冷静な集団による充分な討論からの真相解明。更に今作では身の危険が感じられない分、切羽詰まる事も無く淡々とした展開だった。若い男女の入り組んだ恋愛や、各自の小さな嘘が段々明らかになる辺り、石持作品だなあ。2026/10/28
あさみ
17
正直、あまり面白くなかった。途中までは高校で持った女子生徒が包丁を持って何をしようとしたのか、なぜ死んでしまったのかに焦点があると思って読み進んだ。だんだん雲行きが怪しくなってきて、本人亡くなってるのに、彼女の動機やなんやかやを仲間だった人たちが勝手に推論してることに、安っぽさを感じてしまった。もっとシリアスなの期待してたので残念でした。気になって仕方なかったのは「わわわっ!」って何度か出てきたけど「うわっ」とかならまだしも、実際に言いそうには思えないので違和感すごかった。大したことじゃないんだろうけど。2026/10/30




