光文社文庫<br> ツミデミック

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334110673
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大学を中退し客引きのバイトをしている優斗。そこへ中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗る女が現れ…「違う羽の鳥」。元調理師の恭一は、小一の息子・隼が「近所の老人からもらった」と旧一万円札を持って帰ってきたため、得意の澄まし汁を作って老人を訪ねるが――「特別縁故者」。コロナ禍を生きる人びとの、刹那の“罪”を切り取った短編集。第171回直木賞を受賞した著者の最高傑作が、待望の文庫化!


【目次】

内容説明

大学を中退し客引きのバイトをする優斗。そこへ中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗る女が現れ…。「違う羽の鳥」小一の息子・隼が「近所の老人からもらった」と旧一万円札を持って帰ってきた。元調理師の恭一は得意の澄まし汁を作って老人を訪ね―。「特別縁故者」コロナ禍を生きる人びとの、刹那の”罪”を切り取った短編集。第一七一回直木三十五賞受賞作、待望の文庫化。

著者等紹介

一穂ミチ[イチホミチ]
大阪府出身。2007年「雪よ林檎の香のごとく」でデビュー。2022年『スモールワールズ』で第43回吉川英治文学新人賞を受賞。2024年本書で第171回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

60
コロナ禍を舞台にした短篇集。異常事態ならではの閉塞感、不安やストレスが生み出す人間の弱さや危うさが印象的だった。パンデミックと罪を掛け合わせた造語のタイトルが秀逸。犯罪だけでなく、罪悪感や人生が狂って詰んだ人という意味にも取れて興味深い。「もう二度と味わいたくないあの日々を、どうしてか、書き留めておこうと思った」という直筆の栞も素敵。短篇集はアソートのようなもの。いろんな味を詰め合わせるようにしていますという一穂さんのコメントどおり、さまざまな味わいが一冊で楽しめて満足。特別縁故者と祝福の歌がお気に入り。2026/08/04

ひさか

58
小説宝石2021年11月号:違う羽の鳥、2022年4月号:ロマンス☆、10月号:燐光、2023年3月号:特別縁故者、5・6月号:祝福の歌、7月号:さざなみドライブの6つの短編を2023年11月光文社刊。第171回(2024年7月)直木賞受賞作。書き下ろし:わたしの春を追加して光文社文庫化。直木賞の選評にあったようにホラー系「燐光」まであるバライティの豊かさが良い。直木賞受賞は予想外。文庫に追加された「わたしの春」で主人公の小学6年生理美が卒業生代表の挨拶で造反するシーンが痛快で楽しい。2026/08/25

ぼっちゃん

57
【第171回直木賞受賞作】文庫で再読。罪+パンデミックを描いた作品7話。『憐光』のように幽霊が出て来るちょっと変わった作品もあったが、全体的には新型コロナウィルスで歪んでしまった日常を描いた作品で、私としては『特別縁故者』が一番良かった。単行本には収録されていなかった文庫書下ろし『わたしの春』が収録されている。【サイン本】2026/07/10

mayu

36
感染症をきっかけに何かが変わってしまった人達の短編集。どの話も読んでいて心の奥がザラッとする。そして仕事にも学校にも影響を及ぼし、心と身体に大きなダメージを残したあの時期が思い出される。あの時間は混乱と共に人生を変えてしまう程の力を持っていた。一番好きだったのは『特別縁故者』感染症に狂わされた時間は戻っては来ないけれど生きていかなければならない。パンデミックのあった時の事を忘れてはいけない。それぞれにラストに何が待っているのかを想像しながら読んでしまうような短編集だった。2026/07/21

よっち

31
コロナ禍に直面して先の見えない禍にのまれた人生は、思いもよらない場所に辿り着く。 ままならない状況に足掻く人々の姿を描いた連作短編集。大学中退の客引きバイトが出会った中学時代に死んだ同級生を名乗る女。ストレスでウーバーに狂っていく主婦の結末。15年前に亡くなった当時を思い出してゆく幽霊。調理師の職を失った無職男が、近隣の老人宅に通い始めた顛末。妊娠した高校生の娘と隣人の妊婦の意外な結末。絶望して集団自殺しようと集まった人々の顛末。当時は人生狂った人もたくさんいたんだろうな…と思わずにはいられませんでした。2026/07/08

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