出版社内容情報
事故物件? 怪しい隣人? 謎の修繕積立金? ファミリータイプの分譲3LDKを長期ローンで購入した30代独身の小坂香織。ひょんなことから管理組合理事長に選ばれ、次々と持ち込まれる難題に四苦八苦。そして大事故寸前のトラブル発生。原因は、手抜き工事? 切実でちょっとおかしいご近所トラブル狂騒曲。【目次】「隣の事故物件」「華街道おんな旅」「老健のビアニスト」「女性理事長」「スーパームーン」「婚活無用」
【目次】
内容説明
ファミリータイプの分譲3LDKを長期ローンで購入した30代独身の小坂香織。ひょんなことから管理組合理事長に選ばれ、次々と持ち込まれる難題に四苦八苦。そしてついに、あわや大事故のトラブルも発生!どうする香織?住人は、仲間だ。身近でスリリングで、ちょっとおかしいご近所狂騒曲。
著者等紹介
篠田節子[シノダセツコ]
1955年東京都生まれ。’90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’97年『ゴサインタン』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、’11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、’15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、’19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。’20年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チーママ
73
実家を妹に追い出されマンションを買うはめになった香織は独身で36歳。頻繁に入れ替わる隣人に戦々恐々とする日々だったが、清掃員のタケコや孫の勇人、元牧師の老人らとの付き合いに心穏やかな日々を取り戻した…その矢先、ひょんなことから管理組合の理事長にされてしまう。ご近所トラブルや手抜き工事への対応、修繕積立金の管理に七転八倒するが、デベロッパーの子会社である管理会社に全てを任せてきたことに疑問を感じてからは、ドキドキで目が離せない展開に。逃げずに頑張った香織は偉かった。ラストは予想通りながらニンマリと読了。2026/09/19
Richard Thornburg
62
感想:★★★ ファミリータイプの分譲3LDKを30代の独身女性が長期ローンで購入し、住んでいるから故の様々な悩み事に煩わされる。 その場の流れで管理組合理事長に選任されてしまった後は、次々に持ち込まれる難題に四苦八苦する。 読み始めるとさらりと読めてしまうのですが、次々に起きる問題は身近に感じる事件や時事問題をうまく盛り込んでいて、読了後はお腹いっぱいになります。 本来であれば休息できる場所であるはずの自宅が心休まらない場所になっちゃうのって相当にストレスだよね~ 2026/08/09
Ikutan
58
マンションにまつわるあれこれ。隣人に問題があったり、マンション内に事故物件が出ても、長いローンを組んで購入した以上、そう簡単に出ていく訳にはいかないもの。そして、後半は、管理組合のお話で、以前マンションに住んでいた時に、理事長をやった身としては、とても他人事とは言えず。管理会社に丸投げしたことも多かったから、小さな不具合から、マンションの瑕疵に辿り着いた主人公のバイタリティにびっくり。管理人さんが良心的だったのが救いかな。清掃員のタケコさんがなかなかいい味出してます。2026/09/20
竹園和明
48
マンションを舞台にした連作短編集。主人公小坂香織36歳は、長期ローンを組んでマンションを購入したものの、様々な問題が湧き起こり悪戦苦闘の毎日だ。…ウケ狙いの文章ではないのだが、どことなくユーモラスな文面は著者の技量の為せる技。管理組合の総会で、修繕積立金の残高と使い方に違和感を感じ発言したばかりに次期理事長に推され押し付けられてしまった香織。その後リアルな大問題が発覚し、事なかれ主義の頼りない男と見ていた副理事長の遠藤と共に威信をかけて闘う事に。香織という人間の成長譚に昇華させる作りがさすがの作品だった。2026/09/03
きょん
46
私自身もマンション住まいなので本音では管理組合理事は避けたいが、部屋を守っていくのは自分自身だという自覚を持てという言葉は耳が痛い。タケコさんの存在が効いてる。戸建てに住む人にはこういう煩わしさがないのは羨ましい。2026/09/28




