光文社古典新訳文庫<br> 春にして君を離れ

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光文社古典新訳文庫
春にして君を離れ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334110048
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

夫と3人の子供に恵まれた裕福な中年女性ジョーンは、娘の住む中東を訪れた帰路、荒天のため足止めを食った砂漠のレストハウスで、ひとり自分の人生を振り返る。「良き妻、良き母」という自己イメージがしだいに崩れはじめて……。どこの家族にでもありそうな問題、誰かに似ているような主人公を、ミステリーの女王が深い人間観察で描き切る。クリスティー没後50年の記念の年に贈る新訳。文学作品の引用に関する訳注・解説も充実!


【目次】

内容説明

夫と3人の子供に恵まれた主婦ジョーンは、娘の住む中東を訪れた帰路、砂漠のレストハウスで、ひとり自分の人生を振り返る。だが、家族とのやりとりを思い出すたび、「良き妻、良き母」という自己像は次第に崩れていき…。ミステリーの女王が心の奥底に沈む日常の真実を暴き出す。

著者等紹介

クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ] [Christie,Agatha]
1890‐1976。イギリスの小説家。裕福な家庭に生まれる(のちに家の経済状態は悪化)。第一次世界大戦中は志願看護師や薬剤師の仕事をする。最初に志した音楽家の道を断念した後、推理小説の執筆を始める。1920年のデビュー作『スタイルズ荘の怪事件』以降、55年にわたり年1冊以上の作品を上梓し続けた。探偵エルキュール・ポアロやミス・マープルといった魅力的な人物造形で世界中に読者を得る。小説のみならず戯曲でも人気を博した

廣野由美子[ヒロノユミコ]
1958年生まれ。英文学者。京都大学国際高等教育院 副教育院長、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゅんさん

50
クリスティの不朽の名作。光文社古典新訳文庫から新訳が出たので再読。 以前読んだのが10年ほど前で少し分かりづらく、でもゾッとしたことは覚えている。今回の新訳はかなり読みやすくニ読目だからか分かりやすかった。ジョーンが本当に哀れで読んでて辛い。でも誰の中にも彼女似た部分があるのではないか。最後のロドニーの一言を書くなんてクリスティはなんて残酷なんだと思ったりした。非ミステリなのに恐ろしさはかなりのもの、やはり名作ですね。2026/07/17

くさてる

22
旧訳版は既読。今回の新訳で数十年ぶりに再読。読みやすくなったせいか自分の年齢のせいか、格段に怖い話になっている印象。最後のエピローグなど声が出た。ジョーンのような知人も浮かべば自分もまたジョーンのような行動をしたことがあるかもという怖さはきっと永遠。間違いなく傑作です。2026/07/26

おふろ

11
読みながらとても怖かった、自宅からはるか離れて、家族とも離れて、時間だけだある状況で主人公は、自分の中に深く潜っていく。そこで見つけたのは今まで見えてなかった、家族が自身に向ける評価 上辺だけの心地よい部分だけを集めた生活 そんな事に気づいたら怖すぎる お話は本当によく出来てる 怖すぎたけど面白かった。2026/07/25

じゅんじゅん

10
うまく言語化出来ず、でも何か自分の中にずっと残ってて、人生の経験とか時間とかの経過によって、自分の体温と共に育ってきて、ふとしたときに、また読み返したくなったり腑に落ちたりすることが、文学の醍醐味だとすると、この本はそれを体現してる。2026/05/27

たかっさ

5
夫婦って、こんなものかも。10対0でないにしても、互いに。ロドニーはエピローグ最後の一言を墓場まで持っていける人なんだろう。2026/07/13

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