光文社新書<br> 「もしも」で命は救えるか?―因果推論入門

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「もしも」で命は救えるか?―因果推論入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334109806
  • NDC分類 417
  • Cコード C0247

出版社内容情報

因果推論とは「原因と結果のつながりを正しく見抜くアプローチ」。医療の世界では不可欠な概念だが、政策立案、経済活動、日常の意思決定にまで広く関わっている。なかでも重要なのが「反実仮想」の考え方。現実世界では観測できない「もしも~していたら」の結果を、データを用いて様々に比較することで、因果関係をより正確に調べることができる。本書では具体的な研究事例を紹介しつつ、因果関係の捉え方をわかりやすく解説。


【目次】

内容説明

因果推論とは「原因と結果のつながりを正しく見抜くアプローチ」。薬の投与や手術、ワクチン接種など、介入がつきまとう医療の世界では不可欠な概念だが、政策立案、経済活動、そして日常生活の意思決定にまで広く関わっている。「もしも20歳から毎日ランニングをしていたら?」「もしも飲み会の後にラーメンを食べなかったら?」―こうした「もしも」を科学的に考えることが因果推論の出発点であり、なかでも重要なのが「反実仮想」の考え方である。現実世界では一人の人に対し一つの選択肢しか観察できないが、「観測できないもう一つの結果」をデータを用いて様々に比較することで、因果関係をより正確に調べることができる。本書では具体的な研究事例を紹介しながら、「もしもの世界」を通じて因果関係の捉え方をわかりやすく解説。健康情報とのつき合い方や次世代医療についても考える。

目次

第1章 因果推論とは?
第2章 ランダム化比較試験で因果関係を捉える
第3章 観察データから因果関係を捉える
第4章 時間によって変化する状況を評価する
第5章 メカニズムを紐解く
第6章 誰にとって効果があるのか?
第7章 AI×因果推論
第8章 次世代の個別化医療戦略

著者等紹介

井上浩輔[イノウエコウスケ]
1989年東京都生まれ。京都大学大学院医学研究科 健康増進・行動学分野教授。東京大学医学部卒。国立国際医療研究センター、横浜労災病院で内科医としての勤務を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校博士課程修了。2021年より京都大学大学院医学研究科助教、’23年より同大学白眉センター准教授。ハーバード大学客員研究員を経て、’25年より現職。内分泌代謝科専門医、疫学専門家。伊藤病院 疫学顧問。文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本医師会医学研究奨励賞、MITテクノロジーレビューInnovators Under 35 Japanなどを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

読特

34
ああ、あの時、あちらの道を選んでいれば…。「もしもBox」でもなければその行く末を知ることはできない。人は二通りには生きられない。しかし、想像し推測してみることはできる。風が吹けば桶屋が儲かるか?「因果グラフ」で紐解いてみる。…限定されてしまう実験データ。ノイズに満ちた観測データ。不完全な情報を基に、統計手法を駆使して推定する。同時に起き易いことは、原因と結果なのか、別な要因が2つの事象を発生させているのか。根本にあるものを見出して、正しい対策に導く。因果推論の医療への適用。命を救うのは「もしもの世界」。2026/06/08

かおりん

4
因果推論のお話。『アイスクリームが売れると水難事故が多い』などの例を挙げ、因果推論のお話を非常に噛み砕いて分かりやすく解説してくれている一冊。ビッグデータを扱いながらも、一人一人の幸福を目指している姿勢が非常に素晴らしく、目標にしたいと思った。ハイリスクへのアプローチではなく、よりベネフィットが得られるようアプローチするという考えが非常に腑に落ちた。2026/06/10

砂糖

2
医療の世界でよく使われる“因果推論”という考え方を、文系の私にもわかりやすい身近な例と簡単な言葉によって説明されており、とても理解しやすかった。「日常生活でよくある“もしも〜していたら”というものは単なる空想ではなく、世界は本当はどう動いているのかを探ろうとする自然かつ知的な営みである」という筆者の言葉がとても印象に残った。それらを論理的に深めるための様々な手法は、私たちが日常生活を送る上で触れる様々な情報を正しく取得することや、自分自身の考えの幅を広げるのにも役立つだろう。2026/06/16

まさと

1
因果推論の本。解説が平易な言葉で説明されていて初学者には優しい。2026/06/07

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