出版社内容情報
利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。
自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、時代小説の新しい扉!
【目次】
内容説明
利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習い師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、時代小説の新しい扉。
著者等紹介
朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年、北海道小樽市生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、2004年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。2009年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。2019年『平場の月』で第32回山本周五郎賞受賞、第161回直木賞候補に。映画化もされ話題となる。2024年『よむよむかたる』が第172回直木賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
193
朝倉 かすみ、5作目です。本書は、異色の時代小説、「けんぐゎい」が圏外だとは思いませんでした。特殊技能があれば、何時の時代も生きていける。 https://books.kobunsha.com/book/b10168379.html2026/05/30
さてさて
161
『おまえは、一生、外側にいるしかないんだ。わたしらの側には入れない』。宗三郎に言われた言葉を一生涯忘れずに力強く生きて行くふゆ。この作品には『け、ん、ぐゎ、い』=『圏外』という言葉を自分の中でプラスに変えて生きるひとりの女性、ふゆの物語が描かれていました。今とは全く異なるキョーレツな価値観が前提設定となるこの作品。そんな時代をひたむきに生きるふゆの姿に魅せられるこの作品。“書きたい、書きたい”という思いの先に朝倉さんが渾身の筆致で描かれた”時代小説”。朝倉さんの思いがひしひしと伝わる素晴らしい作品でした。2026/04/22
いつでも母さん
145
タイトル装画がインパクトありすぎで・・あら、朝倉さん、こんな前面に押しの強いのも書くのねって感じ。意外っちゃ意外だったが、「」や〈〉カタカナ混じりの文章がちょっとだけ読みにくい(当方比)朝倉さんのもの凄いエネルギーにどこに進むのかとドキドキした。落ち着く先に驚きはなかったが、女は強いを突き付けてきた。圏外か・・私も誰かから見たらどこかは圏外なのだろうなとつぶやいてみたりして。だって装画が私に問うているんだもの(汗)【第175回直木賞候補作品】2026/06/11
ヒロ
93
女の生という物がこれでもかとぶつけられるような感じで描かれていて、読み終わって胸がドキドキしています。それくらい凄かった。ふゆの人生がホント困難ばかりでその末にガストボイスを開き、そこで沢山の女性と向き合うというのは、普通の精神力じゃ中々難しいところをよく出来たなと、読みながらその力強いエネルギーを感じさせられました。最後のちかの出産でそれが最高潮に達した気がして、ホントに惹き込まれました。2026/06/20
ゆみねこ
79
タイトルと表紙の絵だけですごいインパクトの直木賞候補作。人並み外れて利発なふゆは酷い痘痕、手習い師匠の手伝いで番頭の立場になるも、師匠の養子・宗三郎に手籠めにされ懐妊…。産むことを禁じられ、女医者のおこまと出会う。その出会いがふゆの人生を大きく変える。圏外と貶められた女たちの逆襲、女が幸せに生きるすべを見いだし新しい業態を作り上げる物語。しかし私には外国の言葉がかな文字の表記なのは何とも読み難くて苦手。宗三郎の気持ち悪さが印象的。2026/06/26
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