出版社内容情報
大学病院の旧館を「朝日のあたる病院」と呼ぶ小児外科教授・外木場は、毒舌と完璧主義で知られる現場主義者。厳しさの裏にあるのは、幼い命を救うための徹底した準備と祈りのような執念だ。専攻医の栗山、清田、大町は、彼の指導に翻弄されながらも、医師としての覚悟と責任を学んでいく。
「朝日は、子供の未来を照らす」――小児医療の厳しさと希望を描く感動の医療長篇。
【目次】
内容説明
大学病院の小児外科病棟を舞台に描く、命と希望の熱い物語―ヤケド注意!
著者等紹介
本城雅人[ホンジョウマサト]
2009年『ノーバディノウズ』(文藝春秋)でデビュー。『ミッドナイトジャーナル』(講談社)で第38回吉川英治文学新人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
115
大学附属病院の休館にある小児外科を舞台にした話。完璧主義者で毒舌の小児外科教授外木場と、専攻医の栗山勇輝、清田伊織、大町瑠奈の三人。外木場の厳しい言動に抗いながら医師としての責任や覚悟を学んでいく専攻医たち。中でも厳しく接される栗山と外木場との間の過去の因縁が中盤明かされる。物語のハイライトは10歳の少女の難手術。病気を背負って生を受けた子どもたちや家族の苦しみを取り除こうと、医師たちが子どもの未来まで考えて取り組む姿。「朝日は、子供の未来を照らす」2026/08/24
ナミのママ
78
青藍医科大学附属病院の旧館を「朝日のあたる病院」と呼ぶのは小児外科の外木場教授。個性的な彼の下で学ぶ3人の専攻医を中心に物語は進む。著者は医療従事者でないので医療場面での緊迫感は感じられない。大学病院内の様子、そこで働く医師たちの葛藤や私生活が中心。最近増えてきた著者の医療小説は独特な視点が魅力。2026/04/15
itica
76
大学病院の小児外科教授、外木場は瞬間湯沸かし器のように短気だ。専攻医(旧後期研修医)への外木場の指導を中心に、乳児~小児の手術などの描写がある。ハイライトはある少女の難しい手術。小児外科の入っている仄暗い旧館が何故「朝日のあたる病院」なのか、その意味を知るとちょっと感動する。 2026/06/12
ゆみねこ
69
とある小児外科病棟が舞台。毒舌だがすご腕の外木場教授と彼のもとで働く研修医、栗山・大町・清田。子どもの病気は親をも病気にする。そして未来のことまで考えて治療する。外木場と若い研修医たちの関係性と秘められていた過去、医療小説でもあり、お仕事小説ともいえる。とても読み応えがあり、面白かった。2026/06/08
タイ子
68
私立の大学付属病院の小児外科病棟の医師の物語。優しくて病院内でも人気者、上からも下からも慕われる人物。いやいや、そうであるならこの物語は面白みに欠けるかもしれない。が、この医師一言でいうとキツイ、厳しい、独善的。それも全て病気の子供たちのため。将来を生きる子供たちが元気になることだけを願いどんなに難しい手術も研究を重ねやってのける。平行して描かれる若い専攻医の存在。厳しい医師にくらいついていく若い医師を軸に展開。2人の間にある一筋の糸が後半に描かれる場面がいい。「朝日のあたる病院」の意味が胸に響く作品。2026/10/03




