出版社内容情報
大学病院の旧館を「朝日のあたる病院」と呼ぶ小児外科教授・外木場は、毒舌と完璧主義で知られる現場主義者。厳しさの裏にあるのは、幼い命を救うための徹底した準備と祈りのような執念だ。専攻医の栗山、清田、大町は、彼の指導に翻弄されながらも、医師としての覚悟と責任を学んでいく。
「朝日は、子供の未来を照らす」――小児医療の厳しさと希望を描く感動の医療長篇。
【目次】
内容説明
大学病院の小児外科病棟を舞台に描く、命と希望の熱い物語―ヤケド注意!
著者等紹介
本城雅人[ホンジョウマサト]
2009年『ノーバディノウズ』(文藝春秋)でデビュー。『ミッドナイトジャーナル』(講談社)で第38回吉川英治文学新人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
75
青藍医科大学附属病院の旧館を「朝日のあたる病院」と呼ぶのは小児外科の外木場教授。個性的な彼の下で学ぶ3人の専攻医を中心に物語は進む。著者は医療従事者でないので医療場面での緊迫感は感じられない。大学病院内の様子、そこで働く医師たちの葛藤や私生活が中心。最近増えてきた著者の医療小説は独特な視点が魅力。2026/04/15
itica
70
大学病院の小児外科教授、外木場は瞬間湯沸かし器のように短気だ。専攻医(旧後期研修医)への外木場の指導を中心に、乳児~小児の手術などの描写がある。ハイライトはある少女の難しい手術。小児外科の入っている仄暗い旧館が何故「朝日のあたる病院」なのか、その意味を知るとちょっと感動する。 2026/06/12
ゆみねこ
65
とある小児外科病棟が舞台。毒舌だがすご腕の外木場教授と彼のもとで働く研修医、栗山・大町・清田。子どもの病気は親をも病気にする。そして未来のことまで考えて治療する。外木場と若い研修医たちの関係性と秘められていた過去、医療小説でもあり、お仕事小説ともいえる。とても読み応えがあり、面白かった。2026/06/08
海の仙人
43
随所にちりばめられる小児外科外木場教授の毒舌と金言、パワハラともとれる言動に抗いながら三者三様の専攻医たちが医師として成長していく物語。外木場と栗山の間にそんな逸話が隠れていたとは…。「子供の未来を照らす」ために切磋琢磨していく医師たちの矜持が素晴らしかった。2026/06/09
rosetta
32
★★★★☆大人にとって白衣は信頼感の証だが子供には恐怖を与えるのか。小児科とはそこまで考えなくてはいけない。キャラクターとしては理想化され過ぎていると思うけど、医療シーンは医師が書いているのかと思うほどリアルに感じた。本館、新館の2つのタワーの陰に建つ煉瓦造4階建ての旧館に小児外科はある。強烈なパワハラ教授と目の敵にされる専攻医。実はそれは信頼と責任の為せるワザだった。しかしここまで私生活を捨てて医療に取り組む姿はまるで奴隷のようで今の時代に受け入れられないのも当然か。子供の命は当然老人の命よりも重い2026/06/13




