出版社内容情報
花菱孝冬に届いた送り主不明の小包。中身は「鴻心霊学会」が発行している機関誌「ともしび」だった。巻末に、自殺した兄・実秋と、妻・鈴子の貧民窟時代の仲間三人が殺された事件への関わりが疑われる南条宏通が一緒に写っている写真を見付け、愕然とする孝冬。そんな中、華族会館で鈴子と孝冬の披露宴が開かれる。その宴の場で、鈴子は花嫁装束の幽霊を目にするが……。大人気大正浪漫怨霊退治ファンタジー第六弾!
【目次】
内容説明
「鴻心霊学会」が発行している機関誌の中に、自殺した兄・実秋と、妻・鈴子の貧民窟時代の仲間三人が殺された事件への関与が疑われる南条宏通が一緒に写っている写真を見つけ、愕然とする花菱孝冬。鈴子に相談することもできず、一人苦悩するが…。そんな中、お披露目の会の準備で訪れた華族会館の舞踏室で、鈴子は紫のドレスを着て踊る女の幽霊を目撃する。
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒業。2011年に「サカナ日和」で第154回Cobalt短編小説新人賞に入選後、「嘘つきな五月女王」で2012年度ロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ~五月祭の求婚~』で’13年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
56
2026年1月光文社キャラクター文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。伯爵夫人の円舞曲、残菊、死霊は招く、の3つの連作短編。いつものように鈴子や鈴子の姉妹たちの和装の見立てが楽しそうで華やか。さて謎はあらかた解けたようで、次回辺り決着が近いような気がする。2026/02/28
sin
56
過去の事件に自分の兄が関与していたかも知れないと云う懸念を抱き心を痛める孝冬…心労にやつれてゆく夫を気遣う鈴子、その間に披露宴の日が近づいて…華族会館の舞踏室を舞う幽霊、披露宴で遭遇した花嫁衣装の幽霊、鈴子はその来歴を辿って聴き込みに足を運ぶ、そんな夫妻のもとに降霊会の不始末で霊に祟られていると言う夫人が訪れて、そこに燈火教の落とす影を突き止めた夫妻はやがて探していた兄の恋人との接触から過去の事件の真相を告げられる。なんだろう?当たり前に登場する華族の描写にときおり物語の底流に白々しさを感じ取ってしまう。2026/01/31
真理そら
52
華族会館(元鹿鳴館)での結婚披露宴の準備に忙しい二人だが、華族会館の舞踏室に円舞曲を踊る貴婦人の幽霊が…。銀六さんたちの事件も孝冬の兄のことも、鴻夫人の不気味さもひとまず決着がついたのにこのもやもやした読後感はなんだろうとおもいつつ7巻での展開を楽しみに読了。2026/01/11
はなりん
41
シリーズ6巻。大きく物語が動いた。鈴子の恩人達を殺した犯人とその真相が判明。孝冬の兄がやはり関与していたけど、孝冬と鈴子の絆は変わらず、結婚のお披露目をして益々夫婦らしくなった。事件の真相が、鈴子を助ける為だったと知った鈴子の心が心配。八千代の鈴子に対する執着の理由がわかったけど、更に謎が深まった。次はいよいよ淡路の君の問題に突入しそうです。続きが楽しみ。2026/05/23
すがはら
41
松印の真相は判明。皆亡くなってしまっているし、何ともやるせない。らくはこれからどうするのだろう。鴻八千代が不気味だと思っていたけど、最期は心の内を語ることもなく消滅とは、あっけない。殺したのは誰なのだろう。らくってことはないのか。妻にどう思われるか、どう反応されるのかが不安で弱ってしまった孝冬が、全て打ち明けて受け入れてもらった途端に復活するのが微笑ましくて、2人の関係が頼もしくて、読んでいて嬉しくなりました。この先はどんな展開になるのか。気になります。2026/01/21




