出版社内容情報
座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し――誰もが知る伝承にまつわる五つの怪異譚。
それは、常識を遥かに超えた、おぞましい現実だった。一度でもそれに関わってしまったが最後、決して逃れることはできない。
本書で語られる体験談は、あなたを民俗伝承の底知れぬ闇へと引きずり込む。
知ってはいけない、見てはいけない。だが、もう読む前のあなたには戻れない――。
伝承は警告する。決して深入りしてはならない領域があると。
【目次】
内容説明
座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し―誰もが知る伝承にまつわる五つの怪異譚。それは、常識を遙かに超えた、おぞましい現実だった。一度でもそれに関わってしまったが最後、決して逃れることはできない。本書で語られる体験談は、あなたを民俗伝承の底知れぬ闇へと引きずり込む。知ってはいけない、見てはいけない。だが、もう読む前のあなたには戻れない―。
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。2001年、『ホラー作家の棲む家』でデビュー。’10年、『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
56
妖怪と云う存在が具象化され、TVなどで扱われるその様になんだか怖さを感じなくなって久しいのだが、人知の及ばぬモノはやはり恐ろしいと認識を新たにした。常の作品であれば怪異が起こった後の検証なり、何らかの答えが用意されているのが作者の作品の傾向であるように思っていたのだが、ここでは先ず取り上げる妖怪についての考証がなされ、それに類するであろう体験談へとバトンタッチされる。座敷童、河童、雪女、鬼…それぞれ既知の存在だったはずの妖怪が体験談の果てに未知に戻り、新たに恐怖へと昇華される。まさに『妖怪怪談』であった。2025/10/05
備忘録
21
霊や怪異ではなく、妖怪に分類されるようなものをテーマに扱った短編集 文章の枕にその話のテーマとなる妖怪の知識等を挟み、下地を作ってから本編に入るスタイル 座敷童を全く別物に描き上げた1話目は個人的に面白かった 最後まで上手く纏まっているが、三津田怪談と呼ばれるものたちと比べると怖さはそこまで感じない気がした2025/10/03
だるま
13
座敷わらし、河童、雪女、等の妖怪を題材にした5編の怪談集。ホラーミステリでは無く、ホラーに徹した作品集は三津田さんとしては久々かな? 構成はホラーミステリと同じ感じで、最初に著者がそれぞれの妖怪を考察して、その後、知人から聞いた体験談に繋がっていく。妖怪が現れ、主人公(知人)が巻き込まれ、何ら解決されずに終わる。最後は呆気ないが、主人公の日常が段々歪んでいく描写が怖ろしい。やはり三津田さんの怪談は一味違う。今回はそれに加え、前半の考察が興味深かった。参考文献が大量で、それに裏打ちされた考察だから鋭いよね。2025/10/17
イカまりこ
8
座敷わらし、河童、雪女、鬼、神隠しを扱う5編。どの編も冒頭は妖怪とそれにまつわる伝承を作者自身の考察と共に拡げ、後半は作者の知り合いや又聞きの怪談を小説として書いてある。妖怪のことをお勉強して、ちょっと難しい話を聞いて頭よくなった気分で怖い話が読めるなんて最高♪どれも気持ち悪いしゾッとする話だった。でも一応、体験談を語れるくらいに元気なのよ。理由も意味も分からない怪異だけど生きてればいいか…いや、それでもぞわぞわする…なんて思ってるとこに最終話。4人の神隠しの話を読んでいると気づく、既視感。巧いし怖い!2025/10/12
TI
6
座敷ワラシやカッパなどの妖怪の話。この作者によくある昭和40年頃に田舎の方に子供1人で一時期住む話も2つほど出てくるがその設定の説明は一度もなし。なぜ田舎に子供が1人で知らない人の家ですごすのか?何故なのか?2025/10/18
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