出版社内容情報
糞ったれな世界に、刃を――。戦国時代。戦に敗れ捕らえられた少年武士・真鍋八弥。南蛮商人に売られ海を渡り、奴隷兵士となった彼は、世界中から富を吸い上げ繁栄を謳歌するイスパニア(スペイン)海軍の一員として各地を転戦し名を上げていく。しかし、彼が植民地で目にしたのは、残酷で無慈悲な現実だった。
苛烈なる流転。若きサムライの苦悩と激情を描く、滾る歴史冒険譚、爆誕!
【目次】
内容説明
戦国時代。戦に敗れ捕らえられた少年武士・真鍋八弥は、南蛮商人に売られ海を渡り、イスパニア(スペイン)海軍の奴隷兵士にされてしまう。力ずくで支配した植民地から富を強奪し繁栄を謳歌する“太陽の沈まぬ国”イスパニア。八弥はその最前線に立ち、世界各地で刀を振るい、名を上げていく。しかし、彼が植民地で目にしたのは、残酷で無慈悲な現実だった。苛烈なる流転。滾る歴史冒険譚、爆誕。
著者等紹介
天野純希[アマノスミキ]
1979年、愛知県名古屋市生まれ。2007年『桃山ビート・トライブ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’13年『破天の剣』で中山義秀文学賞、’19年『雑賀のいくさ姫』で日本歴史時代作家協会賞作品賞、’23年『猛き朝日』で野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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パトラッシュ
127
戦国時代に海外へ雄飛した日本人は呂宋助左衛門や山田長政が有名だが、奴隷として売られた侍が主人公とは着眼点が巧い。剣の実力が認められスペイン軍の兵士となるが、植民地支配の残酷さに反発してイングランド軍に参加し、かのドレイク指揮下で海兵隊のような白兵戦部隊として戦い、最後はアルマダの海戦で大活躍するに至る壮大なドラマが展開する。信長や秀吉ら武将の戦いも面白いが、あの頃に地球を半周した彼方で歴史を変えた戦いに加わった日本人がいたと考えるだけで胸が躍る。狭い日本から飛び出して思うがままに生きた若者の軌跡は圧巻だ。2025/10/21
ポチ
40
織田軍の兵士から奴隷となりイスパニアの兵士となり次は…、死の淵を何度も覗く若き侍の過激な思いもよらない人生。迫力ある海戦などの描写も良く読みやすいです。2025/09/13
mitubatigril
11
最初勘違いで 読み始める 隻眼?政宗? 違う真鍋?知らないなぁ 謎が深まり読み進めると壮大な物語が展開していき ちょいまて フェリペ2世に エリザベス1世 フランシスドレイク 歴々となのある人物が出てきて ここで繋がって行くのかと思いつつ 読破でした。2025/10/07
TI
7
戦国時代の若武者が戦いに負け海外に売られて年季明けも傭兵としてヨーロッパでも戦い(スペインの無敵艦隊と)最後は兵士をやめて真実を求めて南米へ。読みやすいね。2025/09/09
Hanna
7
織田信長のサムライが捕虜となり、宣教師に売られて世界を旅する物語。この時代のことなのでスケール感が大きく感じられる。2025/09/10




