光文社新書<br> 男が「よよよよよよ」と泣いていた―日本語は感情オノマトペが面白い

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光文社新書
男が「よよよよよよ」と泣いていた―日本語は感情オノマトペが面白い

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  • サイズ 新書判/ページ数 416p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334107390
  • NDC分類 814
  • Cコード C0281

出版社内容情報

「ワンワン」など動物の声や「ドッカーン」などの物音、「ひらひら」など物事の状態や様子を写す言葉「オノマトペ」を日本人はこよなく愛してきた。本書では日本人の泣く声や様子、笑う声や笑う様を表わすオノマトペに焦点を絞り歴史の糸を手繰り寄せる。「ウェラウェラ」「ツブツブ」「ホヤホヤ」など予想外のオノマトペが続出、そこに潜む日本人の認識の仕方や時代性も追究。オノマトペ研究の第一人者による斬新な日本語の歴史。


【目次】

内容説明

「ワンワン」「ホーホケキョ」などの動物の声や「ガタガタ」「ドッカーン」などの物音、あるいは「ひらひら」「ぐにゃぐにゃ」などの物事の状態や様子を写す言葉をオノマトペという。このオノマトペを、日本人はこよなく愛してきた歴史がある。この本では、日本人の泣く声(「おんおん」「わっ」など)や泣く様子(「ほろほろ」「さめざめ」など)、笑う声(「ワッハハ」「へへへ」など)や笑う様子(「にっこり」「にたにた」など)を表わすオノマトペに焦点をしぼり、歴史の糸を手繰り寄せる。「ウェラウェラ」「ツブツブ」「ホヤホヤ」など予想外のオノマトペが続出、そこに潜む日本人の認識の仕方や時代性まで追究する。オノマトペ研究の第一人者による、斬新な日本語の歴史。

目次

第1章 男が「よよ」と泣いていた―男と女の泣き声の歴史
第2章 男は「はらはら」女は「さめざめ」―泣く様子の歴史
第3章 男が「ほほ」と笑っていた―笑い声の歴史
第4章 戦場の「どっ」と笑い―集団の笑い声の歴史
第5章 「にこにこ」対「にやにや」―笑顔の歴史
第6章 笑い声「ゑらゑら」の系譜
第7章 不審な笑い声「きやうきやう」と「きうきう」
第8章 日本語オノマトペの力

著者等紹介

山口仲美[ヤマグチナカミ]
1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。日本語学者。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に擬音語・擬態語の歴史的研究は高く評価されている。古典の文体研究で日本古典文学会賞や金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波新書)で日本エッセイスト・クラブ賞、「日本語に関する独創的な研究」で日本学賞を受賞。2008年紫綬褒章、’16年瑞宝中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しんえい

4
オノマトペは時代によって使われ方が異なる。平安時代においては、女性が人前で泣くことははしたないこととされ、反対に男性は声を上げて泣くことが社会的に認められていた。オノマトペの使われ方について調べてみると、当時の価値観や社会構造が浮かび上がる。2025/09/07

つまみ食い

3
着眼点が面白く、泣くこと、笑うことの擬音語、擬態語の変遷を辿る。もちろん限られた資料をもとに研究をする限界はあるが、平安時代の男性の泣く様子が男性の規範意識の変遷と結びつけて論じられる際に源氏物語など女性の書き手による作品を中心に考察されていたのが、女性が理想化した男性であったりと、現実からは少し離れた側面があるのでないかと思われて少し気になる。2025/09/15

ken

3
前作「犬びよ」ですっかりファンになり、続編が出るということで大喜びの中での読了。今回も多くの発見のある楽しい読書体験となった。やっぱりこのシリーズの魅力は、オノマトペから当時の文化や人々の感情に迫るところなんだと再認。それにしても、著者が約40年もの間「オノマトペ」の研究をライフワークにしてきたことに、改めて敬意を持った。いまでこそ「オノマトペ」は言語学の中で市民権を得ているが、それは間違いなく著者の功績が大きく寄与しているのだろう。一研究者の人生に思いをはせ、本書の「おわりに」を読んで、ちょっと泣いた。2025/09/07

Tsu_ba_saa

1
著者との出会いは、NHK『100分で名著』の枕草子の回。あっけらかんと古典の面白さを説明されて虜に。 今回も、わかりやすい説明なのに、その裏にとんでもない量の下調べがあることがわかる本で、とても楽しかった。 一点、明治になってにたにたとかにやにやとか悪印象の笑いのオノマトペが多く使われるようになるのは、小説や書き物が対象にするテーマが明治時代に西洋の『小説』を取り込んで複雑になった(というかある一方向に向かった)からというのもあるのではないだろうか。2025/09/02

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