出版社内容情報
不死の吸血鬼・酒呑童子が現代に甦った。シュテンに迫る、謎の方士・徐福。さらに陰陽師の末裔、警察庁特別調査課がシュテンを追う。超常の力を持つ者たちの戦いを痛快に描く鮮烈なエンターテインメントの傑作登場!!
内容説明
明治十年、陰陽師たちによって封じられた最凶にして不死の吸血鬼・酒呑童子が永遠の命を求める者たちの手によって現代に甦った。その背後に、いにしえにシュテンを鬼にした方士・徐福の影が―。平安時代から鬼と戦ってきた陰陽師の末裔・那智行人を中心とする警察庁特別調査課はシュテンを祓うために追う。シュテンは人の世界に身を潜め生きてきた仲間の茨木によって東京へ。その東京で、シュテンも知らぬ吸血鬼による凄惨な事件が頻発していた。徐福によるものなのか?東京が、シュテンたちと徐福、トクチョーの三つ巴の戦いの嵐に巻き込まれていく!超常の力を持つ者たちの戦いを現代的な手法で痛快に描いたファンタジー・サスペンス。今までにない鮮烈なエンターテインメントの傑作登場!!
著者等紹介
福田和代[フクダカズヨ]
1967年、神戸市生まれ。神戸大学工学部卒業。2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。大藪春彦賞候補となったクライシス小説『ハイ・アラート』、テレビドラマ化され話題となった『怪物』など、緻密な取材に裏付けされた、骨太でリーダビリティ溢れる作品を次々に上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ポチ
39
鬼と陰陽師そして徐福。クライマックスはちょっと苦笑いだったが、エンタメ感満載で映像で観たい作品。楽しめました。2025/05/20
ぽろん
29
現代に蘇った酒呑童子、実はヴァンパイアだった〜。仲間の茨木童子と共に現代の陰陽師達と共通の敵、徐福を倒すべく手を組む。ザッツ エンターテインメント。愉しく読了でした。2025/05/18
きあら
20
陰陽師によって封じられた酒呑童子が、方士•徐福によって150年の眠りから覚まされる。酒呑童子たち鬼、陰陽師の末裔たち、方士の徐福の3竦みの戦いは、しかし。洋物かと思ったら、シュテンは酒呑だったのか。次々に登場してくるキャラに魅了されてしまった。2025/06/13
らなん
19
福田さん15冊目。2025年。思っていた以上に好みだった。現代の話で、安倍晴明の子孫の陰陽師や鬼が出てくる。鬼と言っても、吸血鬼に近いけど、弱点が違う。1000年以上生きていて、中には、鬼と知られぬよう職を得て活躍していたりする。陰陽師VS鬼かと思っていたら、それだけではない展開で、鬼を応援したくなったりもした。この鬼達は、排除すべき存在か?と問われたら、「否」と答えてしまいそうだ。それ位、惹かれるものがあった。アニメ化しないかな。2025/06/04
ハルめめ
13
明治初期に陰陽師たちによって封印されていた不死の鬼(吸血鬼)酒呑童子が令和に蘇る。それはシュテンを鬼にした徐福の企みによるものだった。警察庁特別調査課に身を置いていた陰陽師の末裔が鬼に立ち向かっていく。エンタメ性抜群で歴史的にも面白かった。鬼も大変魅力的だったし瑞祥の成長も気になるし続編が出るといいな。2025/05/25
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