出版社内容情報
説得力のある言論の考察を通じ、説得の技術としての弁論術を論じた『弁論術』。修辞学やスピーチ術を学ぶ伝統のある欧米諸国では必読書とされている方法論だ。善や美、不正などの概念から説き、すぐれた洞察力で人間の感情と性格を分類して、比喩等の修辞など表現の技巧について考察を深める。感情論と性格論の論考は説得力抜群で、表現論はすぐにも使える実践的なものばかりだ。後世に多大な影響を与えた最強の説得術。
内容説明
説得力のある言論の考察を通じて、単なる経験則にとどまらない、説得の技術としての弁論術を論じた書。善や美、不正などの概念を定義し、すぐれた洞察力で人間の感情と性格を分類。比喩などの表現についても分析し、考察を深める。後世に多大な影響を与えた、現代人必須の説得術。
目次
第一巻 弁論の種類、各種の弁論に役立つ命題(先行研究の批判;弁論術とは何か;三種類の弁論 ほか)
第二巻 感情と性格に関する命題、共通の論点と共通の説得方式(感情(一)総論
感情(二)怒り
感情(三)穏やかさ ほか)
第三巻 弁論の表現と配列(表現(一)総論
表現(二)優秀さ
表現(三)拙さ ほか)
著者等紹介
アリストテレス[アリストテレス] [ΑριστοτεληΣ]
384‐322B.C.。古代ギリシャを代表する哲学者。ギリシャ北部のスタゲイラに生まれ、17歳ころアテナイのプラトンの学園アカデメイアに入学、20年間研究生活を送る。プラトンの死後、小アジアなどでの遍歴時代を経て、50歳近くでアレクサンドロス王の庇護のもとでアテナイに学園リュケイオンを創設し、学頭として研究と教育に没頭した。かれの著作は講義ノートが大部分であり、内容別に整理され、学問方法論、理論学の『形而上学』『魂について』、実践学の『ニコマコス倫理学』『政治学』、制作学の『詩学』などがある
相澤康隆[アイザワヤスタカ]
1979年生まれ。山梨大学大学院総合研究部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程修了、博士(文学)。古代ギリシャ哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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