光文社新書<br> ひのえうま―江戸から令和の迷信と日本社会

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光文社新書
ひのえうま―江戸から令和の迷信と日本社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334105532
  • NDC分類 334.31
  • Cコード C0230

出版社内容情報

1966(昭和41)年、日本の出生数が統計史上最低を記録した。原因となったのは迷信。60年に1度めぐってくる干支、丙午(ひのえうま)にまつわる俗言のためだった。高度経済成長の只中、2つのベビーブームの間にあって、たった1年、なぜ迷信がそこまでの出生減をもたらしたのか? そしてさまざまな「都市伝説」がささやかれてきたひのえうまの人生とは、実際にはどのようなものだったのか?
自身、昭和のひのえうま生まれの計量社会学者が、迷信の成立した江戸期にまでさかのぼり、周期的な拡散・浸透のタイムラインをつぶさに追いながら、ただ日本でだけ生じた特異な出生減を「社会現象」として読み解く。

内容説明

一九六六(昭和四一)年、日本の出生数が統計史上最低を記録した。原因となったのは迷信。六〇年に一度めぐってくる干支、丙午(ひのえうま)にまつわる俗言のためだった。高度経済成長の只中、二つのベビーブームの間にあって、たった一年、なぜ迷信がそこまでの出生減をもたらしたのか?そしてさまざまな「都市伝説」がささやかれてきたひのえうまの人生とは、実際にはどのようなものだったのか?自身、昭和のひのえうま生まれの計量社会学者が、迷信の成立した江戸期にまでさかのぼり、周期的な拡散・浸透のタイムラインをつぶさに追いながら、ただ日本でだけ生じた特異な出生減を「社会現象」として読み解く。

目次

第1章 江戸庶民に拡散した俗信(社会に跳ね返る迷信;始まりは八百屋お七 ほか)
第2章 明治のひのえうまと近代日本(痕跡は意外に小規模;日露戦勝の子たち ほか)
第3章 出生秘話―昭和のひのえうまの真実(「子どもは2人」の時代に;消えた赤ちゃんは16万4千人 ほか)
第4章 塞翁がひのえうま―昭和のひのえうまの人生(「レガシー」の始まり;昭和のひのえうまとはだれか ほか)
終章 どうなる令和のひのえうま(毎年がひのえうま;少子化の主因は「母集団」の縮小 ほか)

著者等紹介

吉川徹[キッカワトオル]
1966年島根県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は計量社会学、現代日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

30
図書館本。「丙午」伝説360年の歴史を振り返し、この迷信が及ぼした害悪の実態やその背景なとを考察した上で、今日的な位置付けと今後の見通しなどを論じます。実はkkも丙午生まれなのですが、自分の生年について、どちらかと言えばポジティブに捉えて来たのですが、この迷信が過去において多くの悩みと苦しみをもたらしてきたこと、初めて意識しました。そうした年であってもkk を産んでくれた親に、今さらながら感謝です。「丙午」騒動は昭和で打ち止めになる見通しとのこと、本当に宜しいことと思います。2025/03/27

よっち

28
日本の出生数が統計史上最低を記録した1966(昭和41)年。高度経済成長の只中、2つのベビーブームの間にあって、なぜ迷信が出生減をもたらしたのかを読み解く1冊。60年に1度ある干支ひのえうまの代名詞のように言われた八百屋お七。都市伝説が生まれた背景や幕末には全国に拡散した経緯があって、人口動態が判明している明治は4%減で昭和の1/5程度しかない一方、不縁や連続自死といった社会現象を引き起こしていた事実。昭和は追跡調査を見るとそこまででの影響はなかった印象ですが、令和の時代にどれくらい影響があるのかですね。2025/03/13

りらこ

24
「ひのえうま」生まれは気が強く、夫を食い殺すような存在になるというまったくもってナンセンスな迷信。しかし笑い飛ばせないのは、ちょうど59年前の丙午の年、人口ピラミッドがそこだけ大きく窪むほどの出生減。この本はその丙午をめぐる迷信の発生時であるらしい江戸時代の文献からさかのぼって、社会で何がおきていたのか、を解き明かしたもの。59年前はマスコミの責任もありそう。同調圧力もあったのかも。それによって堕胎などもあったのかもしれないがそのあたりは数値がわからない。あらためておかしな話であることよ。2025/04/06

お抹茶

6
著者の興味が前面に出ている。享保のひのえうまでは,密かに常態化していた次子以降の子流しや間引きが比較的躊躇いなしに行われたために数を増した。明治時代には女児の生まれ年を操作した。昭和では,明治のひのえうまの女性の厄難の記憶のある当事者や見聞きした人が多く,若い夫婦に懸念を伝えた。昭和には,リプロダクティブ・ヘルス/ライツの普及と家父長制を補強するひのえうま回避が合体し,受胎調整を実態化させた。昭和のひのえうま女性が結婚を忌避された不利益は確認できない。令和8年のひのえうま出生減が発生する土台はほぼない。2025/05/05

室田 尚子

6
幼い頃から「丙午、丙午」と言われて育った私たち。前後に比べてドカンと人数が減ってるので「希少価値だ」と嘯いた挙句に「丙午連合」を名乗ってたっけ(笑)私たちが還暦になる年もまだ「丙午」って言われるのかな…と話し合った記憶もある。そんな疑問に真正面から取り組んだ本書。「丙午伝説」がどのように生まれたのか、そして「昭和の丙午」がなぜあれほど人数が減っているのか、を解き明かした上で、「令和の丙午問題」は起きないと結論づける。非常に興味深く読んだ。で、私は実は「丙午」って名乗るの、結構好きなんだ(笑)2025/04/22

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