出版社内容情報
若枝ひなは、父を亡くした後義母と義妹に虐げられて使用人と同じ生活を送っていた。父の遺産もつきかけた頃、突然縁談が舞い込んだ。もともとは義妹に来た話だったがひなを嫁がせ、結納金は手に入れようという魂胆らしかった。相手は士族の出で、海軍大佐だ。そして、46歳になるという。20歳以上も歳の離れた相手の家に、放り出されるように嫁ぐひなだったが――。
婚家先で自分の役割をみつけ、幸せを掴む物語。
内容説明
若枝ひなは、父を亡くした後、義母と義妹に虐げられて使用人同然の生活を送っていた。父の遺産も尽きかけた頃、突然縁談が舞い込む。義妹に来た話だったが、義母はひなを嫁がせ、結納金を手に入れようという魂胆らしかった。相手は四十六歳になる海軍大佐だという。二十以上も年の離れた相手の家に、放り出されるように嫁ぐひなを待っていたのは―。
著者等紹介
三萩せんや[ミハギセンヤ]
宮城県生まれ、埼玉県在住。第7回GA文庫大賞(奨励賞)、第20回スニーカー大賞〈特別賞〉、第2回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞(大賞)を受賞し、『神さまのいる書店 まほろばの夏』(KADOKAWA)でデビュー。映画ノベライズも手掛けるほか、漫画原作で第一回フレックスコミックス漫画原作大賞(銀賞)を受賞し、『龍の巫女の嫁入り~いらないほうの娘、つがいの帝国総司令に溺愛される~』(COMICアーク)が連載されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽろん
27
異能は、ないけれど、私の幸せな結婚を彷彿させる物語でした。ごちそうさまでした。サクッと読了。2025/02/16
じお
10
★★★☆☆ 父を亡くし義母と義妹に日々虐げらている若枝ひなは、結納金目当てに、20歳以上も歳が離れた相手に嫁に出される、だがそこで出会った相手の男性・汐見鷲一郎は、まだ若々しく、涼やかで凛々しい大人の素敵な男性だった、彼に心惹かれるひな、また鷲一郎もひなを思うようになり二人は気持ちを通じ合わせるのだった、年の差パターンのシンデレラ・ロマンスストーリー。まずまず、「私の幸せな~」から増えているシンデレラストーリー。だが今作は歳の差というギミックを、作者の趣味か何かで入れて差別化を図ろうとしている…が。→2025/05/02
アカツキ
7
子爵令嬢ひなは父の亡き後、義母と義妹に使用人の一人として扱われて虐げられてきた。父の遺産が尽きかけた頃、義母は義妹の代わりにひなを二十数歳も年上の海軍大佐・鷲一郎に嫁がせる。ところが、ひなは思いがけず婚家に温かく迎え入れられて…。シンデレラストーリー。嫌な部分がサクッとカットされていて読みやすいけれど、胸キュンはあまりしなかったな。2025/02/24
紅羽
5
義母の結納金目当ての縁談で、二十以上も歳の離れた海軍大佐の鷲一朗の元へ嫁ぐ事になったひなの物語。年齢が離れている事もあり、最初は遠慮しながら距離感を測っていくような生活でしたが、徐々に互いを意識するようになっていく様子が微笑ましい作品でした。しかし結婚早々離れ離れとなってしまい、幸せを満喫出来るのはまだ先のようですね。2025/02/03
陽ちゃん
4
新聞の書評欄で紹介されていた作品。子爵だった父亡きあと、義母たちから使用人として扱われていた19歳のひなのもとに、突然、縁談が来て、翌日にはお相手の汐見家へ。夫となる鷲一郎との出会い方が微笑ましいですが、彼も、彼の母親でひなの義母になるタカ子さんも、そして、鷲一郎の勤務先である海軍の上司や部下もいい人で良かったですね。それにしても鷲一郎さん、かなりのイケオジのようですが、当時の46歳って⋯壮年ではなく、きっと初老のお年頃ではないかと思うのですが⋯ひながベタ惚れなのでいいのかな。2025/02/07