光文社新書<br> グローバルサウスの時代―多重化する国際政治

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光文社新書
グローバルサウスの時代―多重化する国際政治

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334105099
  • NDC分類 319
  • Cコード C0231

出版社内容情報

グローバルサウスとはインドや中東、アフリカ諸国をはじめとした地域を指す言葉であり、西側諸国にも中国・ロシアにも与さない、国際政治における第三極のグループだ。爆発的な人口増加と経済成長を武器に国際社会で大きな影響力を持つようになった彼らは、既存の国際秩序にどのような不満を持ち、どう変えたいと思っているのか。米中対立とはどう関係してくるのか。そして日本は彼らとどう付き合っていくべきなのか。

内容説明

「グローバルサウス」(Global South)とはかつて、世界の北のほうに多い先進国と南のほうに多い発展途上国の間の経済格差、いわゆる南北問題について、途上国の総称として用いられていたことばだ。このことばがいま、新興国・途上国の総称としてつかわれている。代表的な国はインドやブラジル、南アフリカなどで、中東のUAEやサウジアラビアも当てはまる。米欧の側にも中ロの側にも全面的にくみすることなく、大国間の綱引きの状況を利用して、自国の安全保障と経済的な利益を確保しようとする。常に中立を保つのではなく、自国の利益になるのであれば、テーマごとにどちらの側とも連携することがある。彼らはいったい、どのような思考体系と行動原理を持つのか?日本は彼らとどう付き合えばよいのか?グローバルサウスを軸に、世界の変化とその行方を考える。

目次

第1章 なぜいま「グローバルサウス」なのか
第2章 グローバルサウスの覚醒
第3章 「理」ではなく「利」で動く国々
第4章 中東危機とグローバルサウス
第5章 中国の変調とグローバルサウス
第6章 これからの国際秩序

著者等紹介

脇祐三[ワキユウゾウ]
1952年生まれ。’76年一橋大学経済学部卒業、日本経済新聞社入社。’80~’81年カイロ・アメリカン大学留学。’85~’88年バーレーン特派員、’90~’93年ウィーン特派員、’93~’95年欧州総局編集委員。その後、論説委員兼編集委員、国際部長、論説副委員長、執行役員などを経て2019年に退社。現在は日本経済新聞社客員編集委員。BSテレビ東京の「日経モーニングプラスFT」などで、金融市場から戦争まで幅広く国際情勢を解説する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

60
著者は日経のベテラン記者。グローバルサウスをひとつのキーワードとして、世界の多極化と中東・中国・BRICSなどの動向を概説する。経済紙の記者らしく、グラフなどを多用して特に中国の経済状況を分析しているのがありがたかった。また中東に長く駐在していたようで、ガザの問題も割合バランスのいい内容。イスラエル国民の右傾化という視点がないのは著者の立場なのかな。ロシアがシリアに本格的に関わったことをアサド政権の崩壊がなくなったという読み間違いもあるが、国際情勢は単純ではない事例か。世界の現状を端的に知るには便利。2025/02/11

よっち

27
新興国・途上国の総称として使われるようになった「グローバルサウス」を軸に、彼らはいったいどのような思考体系と行動原理を持つのか。世界の変化とその行方を考える1冊。米欧にも中ロにも全面的に与することなく、大国間の綱引きの状況を利用して自国の安全保障と経済的な利益を確保しようとする。常に中立を保つのではなく、自国の利益があればテーマごとにどちらの側と連携することもあり得る国々。中東危機や中国の変調もそれと合わせて紹介しながら、大国の思惑通りにはいかなくなりつつある中、これからの国際秩序をどう考えるのかですね。2025/01/28

紙狸

15
2024年刊行。筆者・脇祐三氏は日経新聞のOBで、中東専門のベテラン記者。グローバルサウスの中でも中東に着目して、中東から世界の変動を見た章が、充実している。ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルとハマスの紛争などへの対応を時系列に記述。UAEがロシア・ウクライナの捕虜交換を仲介するなど、中東の国が国際政治の重要なプレーヤーであることが分かる。2025/06/01

harumi

15
グローバルサウスの国々の状況がわかりやすく解説されていて勉強になった。ロシアのウクライナ侵略、イスラエルのガザ攻撃、トランプ大統領の関税政策、国連の機能不全など、先進国と呼ばれる国々が右往左往している中、グローバルサウスと呼ばれる新興国たちは民主主義や社会主義などのイデオロギー的なものは横に置いておいて自分の国がどう振る舞えば利するのかを冷静に見極めて動いている。小さな同盟を次々に作り参加して綱渡りのように器用に雑草のようにたくましく成長している。敗戦国の烙印を押されたままの日本には出来ない芸当だ。2025/04/09

藤井宏

12
米国を中心とした西側諸国vs中露という2元論的捉え方でグローバルサウス各国を捉えることはできない。UAEは経済の実をとってロシアともつながり、I2U2でイスラエル、インド、米国との連携もはかっている。日本の原油輸入先で最大はサウジだが、サウジにとっての最大の輸出国は中国で、イスラエルとの関係正常化も進めるが、米国に対し見返りを期待している。ますます日本も各国とスマートな付き合い方が求められると思った。だけど民主主義や自由の理想はたいせつにしたい。2025/03/14

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