出版社内容情報
児童書専門店「夢の扉」を営む水島月菜は、児童文学作家の良城と結婚して八年になる。優しく思いやりのある夫だが、強迫性障害を患っていて、愛する妻に触れることもできなかった。店の隣のバーで働く年下の青年と知り合い、次第に心惹かれていく月菜。しかし、彼もまた誰にも言えない秘密を抱えていた。揺れ動く男女の心の機微を濃やかに描く、究極の純愛小説。
内容説明
児童書専門店「夢の扉」を営む水島月菜は、児童文学作家の良城と結婚して八年になる。優しく思いやりのある夫だが、強迫性障害を患っていて、愛する妻に触れることもできなかった。店の隣のバーで働く年下の青年と知り合い、次第に心惹かれていく月菜。しかし、彼もまた誰にも言えない秘密を抱えていた。揺れ動く男女の心の機微を濃やかに描く、究極の純愛小説。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1998年、『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さち@毎日に感謝♪
22
映画化の帯に惹かれて読みました。新堂さんの作品はいわゆる黒新堂をかなり前に読んだ事があったので、こういう作品も書いている事が意外でした。潔癖症を発症した夫とその妻の夫婦の物語でしたが、身体の触れ合いがなくても心で深く深く結ばれている夫婦だなと思いました。いい夫婦の日に再読したくなる作品です。2025/01/21
夜明けのランナー
12
図書館の新刊の場所にあったので、手に取って読んでみました。久しぶりの恋愛小説に照れくささを感じながらも、映画を観るような早さで読了です。出会いと別れを繰り返しながら、人生を楽しむのも悪くはないと。2025/05/14
ミクロかめ
10
流れがわかりきっていて、かつ、それに向かっていく登場人物が定番。それが読みたい気分の時は良いのだろうけど、そうでないとしらける年齢になってしまったみたい…もう少し長編で心の動きが多く描かれていたら違ったのかな。2025/02/19
まゆこ
3
★★★☆☆2025/03/25
明香
2
映画の予告をみて、原作を読んでみたくなり手に取りました。 月菜の苦しさも良城の苦しさも読んでいて伝わってきて、切なくなりました。千春には、ただただ嫌悪感。良城の優しさに甘えて病が病だから、プラトニックだけど、やってることは阿婆擦れ女だと思ってしまった…。2025/03/21