出版社内容情報
入社5年目、日本酒とつまみをこよなく愛する園羽純は、店員にイケオジがいる、と誘われ、同期の萩とチーズ専門店「フォンテーヌ」にやってきた。おしゃれな雰囲気に気圧されていたが、チーズのおいしさは格別で、早々に虜になった。そんなとき、敬愛する部長に不倫疑惑が発生! その謎を解き明かしたのは、「フォンテーヌ」だった。
「後宮の検屍女官」シリーズの著者が贈る、チーズと謎の美味しいマリアージュ小説!
内容説明
園羽純、二十七歳。ぬる燗ともつ煮を好む女子。会社の同期に紹介されたお店はシックな構えのチーズ専門店で、場違い感を抱きながらもその美味しさに夢中になる。そんな時、イケオジで大いに推している部長に、パパ活疑惑が持ち上がった。羽純の疑問を解消してくれたのはそのチーズ店―!美味しいチーズと謎解きが、飛び切りのマリアージュをお届けします!
著者等紹介
小野はるか[オノハルカ]
「ようこそ仙界!鳥界山白絵巻」(刊行時『ようこそ仙界!なりたて舞姫と恋神楽』に改題)で第13回角川ビーンズ小説大賞“読者賞”を受賞してデビュー。「後宮の検屍妃」(刊行時『後宮の検屍女官』に改題)で第6回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”“読者賞”をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
35
あらすじとタイトルを見て、絶対私好みだと思いましたが案の定でしたね。 関係者や当事者だから気づかない日々の不思議な出来事を知性的で勘のいい人がパッと解決するのがこの手の作品の醍醐味・面白さだと思っていて、今作もその例に漏れず。チーズの説明とか読んでも分からないものが多かったですが、チーズソムリエがいるのならこんなお店があったら行ってみたいものです。2024/11/18
み
25
新刊棚で見かけて手に。むっちゃ軽〜く読めます、チーズの蘊蓄がすごかった。2024/12/26
まり
21
図書館本。美味しそうなチーズが出てきて、こんなにも種類があったんだと思ったし…でもなかなかこんな風にチーズを食べる機会もなくて…残念。しかもいっぱい表現してもらってるけど知らないチーズばかりで…とりあえず美味しそうなことだけは、わかった。萩くんがただのいい人だったら良かったのに…と残念だった。さてさて、スーパーだけどチーズいろいろ見てみよう。でもチーズって高いんだよなぁ…。2025/03/17
よっち
19
フレンチより居酒屋、ワインよりも日本酒、というイケオジ好き会社員・園羽純。同期の萩に連れられて堪能したチーズ専門店「フォンテーヌ」が事件を解決してくれる連作ミステリ。チーズの美味しさから魅力にはまってしまい、一見とっつきにくい常連客とも顔なじみになってますますはまってゆく羽純。なかなか詳しいチーズの蘊蓄もなかなか興味深かったですけど、彼女に降りかかるイケオジ上司の不倫疑惑や友人のアレルギー事件、誰かにプレゼントされたチーズ紛失する事件も解決してくれて、けれど人間関係は思わぬ顛末を迎えてちょっと意外でした。2024/12/09
mariann
18
初めて読む作家さん。夜はカフェバーになるチーズ専門店でチーズのレクチャーを受けつつ身近で起こったちょっとしたミステリを店員や常連さんと解決していくストーリー。主な登場人物の2番目に書かれている同僚の萩大和くん。私の想像では主人公の羽純ちゃんと共に事件を解決するパートナーかと思ってたのに、気の毒になるくらいダメダメに書かれててちょっと面白かった。個人的な思いとしては、主人公は大満足してるけど、この一軒ではお腹は膨れない。やっぱりチーズは贅沢な趣味である。2025/02/04