出版社内容情報
怪異による超常現象×名探偵の論理! 30年前から繋がる惨劇の連鎖。その死は祟りか、殺人か? 探偵に憧れて調査会社に就職した倭文だったが、霊を呼び寄せる特異体質が災いしすぐに異動になる。そこは変調課という超常現象に特化した部署だった。リゾート開発会社の依頼で、作業員の不審死が続く五福島に調査に行く変調課のメンバー。その島は30年前に、関係者全員死亡という不可解な連続殺人事件があった場所だった。
内容説明
探偵に憧れて調査会社に就職した倭文だったが、霊を呼び寄せる特異体質が災いしすぐに異動になる。そこは変調課という超常現象に特化した部署だった。リゾート開発会社の依頼で、作業員の不審死が続く五福島に調査に行く変調課のメンバー。その島は30年前に、関係者全員死亡という不可解な連続殺人事件があった場所だった。
著者等紹介
大島清昭[オオシマキヨアキ]
1982年、栃木県生まれ。筑波大学大学院修士課程修了後、妖怪研究家として研究・執筆・講演を行う。2007年、『現代幽霊論―妖怪・幽霊・地縛霊』を上梓。2020年、「影踏亭の怪談」で第17回ミステリーズ!新人賞を受賞し、2021年、連作短編集『影踏亭の怪談』で小説家デビュー。以後、ホラーミステリーの書き手として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
115
孤島ホラーミステリの一冊。舞台は30年前に連続殺人事件があった孤島、五福島。霊を呼び寄せる特異体質のブンブンこと倭文文がその島の怪異調査にのりだすというストーリー。"一目五先生"という中国の妖怪を初めて知り、地羊鬼といい大島さんの造詣の深さを改めて知った。現在と過去が交錯するかのような感覚と、ブンブン達メンバーが何気に明るさを運びながらもホラー要素は溢れんばかりなのがいい。自分の集中力不足のせいか、ミステリ部分はサラサラっと感は否めないけれど充分にホラーを味わえたから良し。これは続編ありきの作品なのかな。2025/01/08
ma-bo
89
オカルトミステリー。探偵に憧れて調査会社に就職した倭文文(しとりあや。愛称ブンブン)。霊を呼び寄せる特異体質。変調課という超常現象に特化した部署に異動となる。リゾート開発会社からの依頼で訪れる作業員の不審死が続く島は、30年前に不可解な連続殺人事件があり、不思議な廃墟での超常現象が起こっていた。クローズド・サークル的な過去の事件と、オカルト的な超常現象、怪異についての説明や蘊蓄、真相の解明が絡まって...最後に今後八箇所の忌まわしい場所での解決が匂わせがありシリーズ化決定?2025/06/27
yukaring
80
「怪異×ロジック×孤島」が楽しめる大島さんらしいオカルトミステリ。今回もかなりオカルト度高めの仕上がり。調査会社に勤める倭文(しとり)は霊を呼び寄せる体質が災いし超常現象専門の変調課へ異動。そして開発会社の依頼で五福島へ渡るが、そこは30年前に謎多き連続殺人の舞台となった島だった…。中国妖怪に見立てられた死体、彼らの死は祟りか殺人か?霊能力者も名探偵も揃った布陣で挑むが死の連鎖は調査隊をも呑み込み止まらない。幽霊は屋敷を跋扈しポルターガイストは頻発。読み終わって改めて表紙を見直すとかなりゾッとさせられる。2024/12/17
まちゃ
53
大島さん初読み。怖いもの見たさで手に取りました。出だしは、禍々しい怪異物でしたが、徐々にミステリー風味が加わっていきました。ミステリーの謎解きは、少し強引に感じましたが、久しぶりのオカルトミステリーだったのでオカルト物として楽しめました。2025/01/12
ポチ
49
ゾッとするような表紙!これは怖そうだ!中国の妖怪と霊と霊能者と探偵が繰り広げるある孤島での出来事。ホラーでありミステリーでもあり楽しめました。2024/11/30