出版社内容情報
元警察官の一絵亮は、退職して一年後、四十八歳にして株式会社近隣トラブルシューターに再就職した。その名の通り、ご近所トラブルの解決を支援するのが新たな仕事だ。騒音、悪臭、ストーカー騒ぎにゴミ屋敷など、ご近所同士であるが故に厄介な問題に、若き先輩の望月明日香とともに斬り込んでいく! あなたもいつか当事者に? 誰もが必読の傑作お仕事小説!
内容説明
元警察官の一絵亮は、退職して1年後、四十八歳にして株式会社近隣トラブルシューターに再就職した。その名の通り、ご近所トラブルの解決を支援するのが新たな仕事だ。騒音、悪臭、ストーカー騒ぎにゴミ屋敷など、ご近所同士であるが故に厄介な問題に、若き先輩の望月明日香とともに斬り込んでいく!あなたもいつか当事者に?誰もが必読の傑作お仕事小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
99
上野さんは初読み。近隣トラブルの相談を受け解決を支援するその名も株式会社近隣トラブルシューター。元警察官の一絵(いちえは名字で男性)亮と、年下の先輩の望月明日香が、騒音、つきまとい、ゴミ屋敷等、ご近所や知り合いだから故に厄介な問題を解決するお仕事小説。「事件未満」。事件になる前に解決する。双方にちょっとした行き違いや、相談者に誇張や思い違いがあるケースも多く、いかに早く第三者が介入する事が出来るかが鍵。一絵が警察をやめた理由が最終章で明かされビックリ。あるシーンの描写が多かったのは理由があったんだな。2025/06/05
オーウェン
59
元刑事の一絵が退職して再就職に選んだのが近隣トラブルシューター。 周りの家の騒音や悪臭、ゴミ屋敷などに対処する会社。 お仕事小説ではあるが、問題を起こす側も迷惑のためではなく、その裏をいかに明かしていくかが肝。 一絵がなぜ刑事を辞めたのかだが、それらは最後の章にちょっとしたミステリとして明かされる。 妙に料理描写が多かったのも、これで納得できる。2025/02/03
rosetta
40
★★★✮☆30年のキャリアがある人なのに初耳で初読み、しかも大嫌いなケッソクヒデキの表紙なのでどうせ大したことないだろうなと読み始めたら、思ったよりも良かった。(株)近隣トラブルシューターに転職した元警察官の一絵が、親子ほども歳の違う先輩社員望月明日香と名コンビを組み仕事に向かう。隣人の騒音、会社前で待ち受ける男、マンションの廊下で晩酌する男、コンビニの前でたむろする高校生、ゴミ屋敷…事件以前の段階でトラブルを解決しなければならない。懐かしいホームドラマのような雰囲気のお仕事小説2024/11/13
信兵衛
23
私もマンション住まいですから、解決方法に興味津々。 なお、各篇ともミステリ要素があり、そこが楽しめる処。2024/10/17
クキモン
14
ご近所のトラブルを仲裁する会社。あとがきによると、本当にこんな会社があるらしい。主人公の元警察官が、なぜ退職してこの会社に入ったか最後まで謎でした。会社の先輩であり、人生の後輩でもあるパートナーの明日香との関係が素敵でした。2025/06/30