日本の犯罪小説

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  • サイズ 46判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334104559
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昭和の頃、小説の中の犯罪者は、固定観念を打ち砕く革命家のようでもあった。激しい怒りと、震えるような苛立ちが彼らを突き動かしていた。作家たちは、彼らに何を仮託していたのか。そして、社会の変化と成熟は、犯罪小説をどう変容させたのか。大藪春彦、江戸川乱歩、松本清張、阿佐田哲也、池波正太郎、小池真理子、宮部みゆき……18人の作家の創作の秘密に、「犯罪」のキーワードから迫る、迫真の文学評論。

内容説明

昭和の頃、小説の中の犯罪者は、固定観念を打ち破く革命家のようでもあった。激しい怒りと、震えるような苛立ちが彼らを突き動かしていた。作家たちは、彼らに何を仮託していたのか。そして、社会の変化と成熟は、犯罪小説をどう変容させたのか。大藪春彦、江戸川乱歩、松本清張、阿佐田哲也、池波正太郎、小池真理子、宮部みゆき…18人の作家の創作の秘密に、「犯罪」のキーワードから迫る、迫真の文芸評論。

目次

はらわたを喰い破れ―大藪春彦
お前の心を見つめろ―江戸川乱歩
ピカロたちの絶望―藤原審爾
心の中に住む孤独な誰か―水上勉
犯罪者の保身と欺瞞のメカニズム―松本清張
魂の犯罪と一人称という窓―結城昌治
犯罪を理解するな。そこにいることを忘れるな―佐木隆三
閉じた心から嫌悪がはみ出す―石原慎太郎
あらかじめ敗北した者たちに―阿佐田哲也
幻想の、悪の共同体―池波正太郎
人間は愚かであり、その人間が生み出した社会も間違っている―山田風太郎
人を犯罪に導くものを解明することから現代ミステリーは始まる―西村京太郎
犯罪と恋愛は、世俗に背を向けるという意味でも同種である―小池真理子
国家は告げる、「がたがた言う前に殺せ!」と―船戸与一
犯罪の恐ろしさを知る者こそが犯罪小説を書くだろう―宮部みゆき
人間とは永遠に理解できないが、常に見守るべき対象だ―桐野夏生 馳星周 〓村薫

著者等紹介

杉江松恋[スギエマツコイ]
1968年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒。文芸評論家、書評家、作家。文芸作品の書評や文庫解説、自著執筆などで活躍するかたわら、演芸にも造詣が深く、落語や浪曲などに関する活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

132
社会と犯罪は表裏一体であり、多くの作家が犯罪を通じて社会の病理を追及してきた。『赤と黒』や『罪と罰』は典型だが、日本文学でも歴史の闇や人間心理の歪みが犯罪として噴出する作品は珍しくない。しかし大半はミステリとみなされ犯罪小説として評価されなかったが、本書は「この犯罪を描くことで作家は何を語りたかったのか」との視点から分析していく。殺人や賭博、暗黒街とヤクザ、政治に戦争などで加害者と犠牲者の肖像を描き、この世を支配する悪の様々な姿に迫る犯罪小説こそ普遍性を有する小説の在り方との結論には納得させられてしまう。2024/11/24

ハスゴン

29
普段からYouTubeでわかりやすくミステリを紹介されているので、ついつい作者の本も買ってしまうが犯罪小説という切り口の本はあまりなくて、ミステリの書評は数あれどあまり取り上げられてこなった作家も読めて興味深いですが、本人のせいではないが、労作だと思うがやや高い値段設定が悔やまれる。2024/11/02

くさてる

23
犯罪小説、というとミステリというイメージが浮かぶけれど、冒頭の大藪春彦の紹介から、この一冊がそんな狭いイメージにとらわれていないことが分かる。多くの作家がとりあげられているけれど、切り口が分かりやすく面白い。文芸評論かくあれ、という感じで著者の知識が作品や作家への理解を深めてくれる内容で、良かったです。読みたい作家も増えました。おすすめ。2024/11/21

M H

21
題のとおり日本の犯罪小説を取り上げた評論。俎上に上がった作家は、大藪春彦、水上勉、松本清張、山田風太郎、石原慎太郎、結城昌治、宮部みゆきら18人。論によると、個人と社会が対立するときに犯罪が生まれ、犯罪者の心理、犯罪の態様、ベクトルは様々なようだ。上記の作家は日本社会の犯罪をそれぞれ消化して犯罪小説の地平を切り拓いた。私の理解力不足でうまく説明できないが、切り口の面白さと膨大な作家歴から重要作を手際よく紹介する手腕は感じた。社会と無関係な小説などそうそうないと思わされる。2024/10/30

Tanaka9999

17
2024年発行、光文社の単行本。全16章、18人。犯罪小説とは犯罪者を描いた小説のこと、という理解でいいのだろうか。この犯罪小説を切り口とした作家に対する評論集、ということになるのだろう。時代的にも広く、犯罪者を描くものであれば時代小説も範囲に含めている。こういう視点での作家評論はなかなか面白いと思う。2024/12/16

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