出版社内容情報
元自衛隊員の遺体がまた見つかった。共通するのは、政情不安下の南スーダンにPKO部隊として派遣された"特戦群"メンバーだったこと。同隊所属の風戸亮司は危機からの突破口を探り始める。時を同じくして一人の女性医師が南スーダンから帰国し愛娘と再会した。だがその直後、凄惨な悲劇に遭遇し……。彼の地に関わった者たちに迫る不穏な影の正体と目的とは? 自衛隊日報問題を起点に繰り広げられる緊迫の軍事サスペンス!
内容説明
元自衛隊員の遺体がまた見つかった。共通するのは、政情不安下の南スーダンにPKO部隊として派遣された“特戦群”メンバーだったこと。俺たちは狙われている―同隊所属の風戸亮司の疑惑は深まり、危機からの突破口を探り始める。時を同じくして一人の女性医師が南スーダンから帰国し愛娘と再会した。だがその直後、凄惨な悲劇に遭遇し…。彼の地に関わった者たちに迫る不穏な影の正体は?そして、その目的とは?自衛隊日報問題を起点に繰り広げられる緊迫の軍事サスペンス!
著者等紹介
柴田哲孝[シバタテツタカ]
1957年東京生まれ。日本大学芸術学部中退。2006年『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)、’07年『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
177
柴田 哲孝、2作目です。本書は、南スーダンPKO闇軍事ミステリ、先日読んだ「越境」よりずっと、ずっとスリリングでした。南スーダンのPKOに関しては、隠蔽された暗黒の闇があるかも知れません。 https://books.kobunsha.com/book/b10125642.html2025/03/04
いつでも母さん
145
「国や自由のために戦っていると信じているのは、兵士だけだ……」ラストにある言葉がしっくりくる私自身の心が正直言って怖ろしい。これは軍事サスペンスとあるが、実際にあった事なのでは?と思ってしまう。特戦群だの、別班だの石油狙いだのって・・私たち下々には何も知らされない事が多過ぎて、何を信じていいのやらな投票日当日の読後感(汗)2024/10/27
ゆみねこ
77
南スーダンにPKO部隊として派遣された自衛隊員たち。その中でも精鋭部隊の「特戦群」のメンバーたちは南スーダン政府軍のエリート隊員たちが起こした暴行や略奪の中から一人の日本人女性を含む三人を救出した。その後事実は隠蔽され、隊員たちは自衛隊を追われた。その七年後救出された女性医師・長谷川麻衣子が帰国したことで、事態は大きく動き始める。あの自衛隊日報問題からの息詰まるサスペンス。こんなことが本当に裏で起きていたらと思うとゾッとする。読みながら、これって月村了衛さん作じゃないよね?って何度も思った😅2024/10/19
はにこ
74
海外で活動していた自衛隊員が帰国して何年もして消され始める。海外でその時救出した女性を守りながらその謎を解こうと残された主人公達が動き出す。米軍と戦うシーンはアクションとして面白かったけど、ちょっとあっけなく終わった感もあるかな。ちょっと期待しすぎたかも。2024/12/21
hirokun
51
★4 柴田さんは過去にも何冊か読んでいる作家さんだが、前作の「暗殺」を読んでから意識をしだした。今回の作品も南スーダンにおける自衛隊PKO日報問題からヒントを得てのフィクションだがまるでノンフィクションであるかの様な錯覚を覚える。読み易い文章とスリリングなストーリー展開により、最後まで一気読みさせられた。2024/11/04
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