出版社内容情報
天正一八年五月、小田原城は豊臣秀吉の大軍勢に包囲されていた。北条家にもはや打つ手は無い。当主・氏直は腹を切る覚悟を固めるが、三代目氏康以来の重臣・板部岡江雪には大逆転の秘策があった。僧形の異才は持ち前の弁舌を武器に、絶体絶命の氏直を天下人にすべく暗躍する。天下一のへりくつ者は、乾坤一擲の大勝負に勝てるのか!? 迫真の筆致で描く戦国絵巻!
内容説明
天正十八年五月、小田原城は豊臣秀吉の大軍勢に包囲されていた。北条家にもはや打つ手は無い。当主・氏直は腹を切る覚悟を固めるが、三代目氏康以来の重臣・板部岡江雪には大逆転の秘策があった。僧形の異才は持ち前の弁舌を武器に、絶体絶命の氏直を天下人にすべく暗躍する。天下一のへりくつ者は、乾坤一擲の大勝負に勝てるのか!?迫真の筆致で描く戦国絵巻!
著者等紹介
佐々木功[ササキコウ]
大分県大分市出身。早稲田大学第一文学部卒業。織田四天王の一人と言われながらも謎の多い滝川一益に光を当てた『乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益』で、第9回角川春樹小説賞を受賞し、デビュー。猛将や智将など、戦国の世の男たちを魅力的に描くことを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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如水
17
板部岡江雪…戦国時代の北条氏の知る人ぞ知る外交僧。話は『沼田問題』の調停で秀吉と面会した所からスタート。江雪にして見れば「俺が綺麗に治めてやったのに…」何故こうなった~!!が小田原征伐。綺麗にぐるりと包囲され、後は滅亡を待つのみの中で、江雪は「秀吉暗殺」と言う乾坤一擲の策を実行する!…と言う御話。いや~、この物語の江雪『濃い』。でその策略が成功しそうな予感満々…まっそれは歴史同様無いんですが…あっ!けど終章では『えげつな💦』と思える状況が作り出されます。『毒と薬は紙一重』的な人物像は面白かったですよ。2025/09/14
tako_machida
2
板部岡江雪とはまた渋いとこを突いてくるなと思いましたが、途中から黒田官兵衛の方が美味しいとこ持って行ってないかって感じの一冊でした。2024/12/21