出版社内容情報
シャルロットは七歳の雌のジャーマンシェパード。元警察犬で、今は私たち “新米飼い主”夫婦とのんびり暮らしている。お利口だけど甘えん坊、人にも犬にもフレンドリー。そんな彼女といると時に不思議な事件に巻き込まれ……。わがままな迷子犬、公園に現れるゾンビ犬、迷子札紛失事件に不穏な噂に包まれたドッグスクール、挙句の果てに夫まで不審な行動を取り始めて!? 犬好きのためのハートウォーミング・コージーミステリー。
内容説明
雌のジャーマンシェパード、七歳、元警察犬のシャルロットは、ふとしたことから犬のようちえんで子犬と遊ぶアルバイトをすることになった。優しい先生と子犬たちは仲良くすごしていたが、そのドッグスクールには不穏な噂があった。「ここのせいで犬が死んだ」と…。(表題作)すべての犬好きに贈るハートウォーミング・コージーミステリー第2弾!
著者等紹介
近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年大阪府生まれ。’93年に『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。2008年に『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞、本屋大賞2位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ALATA
78
家に帰って、シャルロットのあたたかい身体に触れる。犬は空気を読む生き物だ、荒んだ心を柔らかく包んでくれる。今作も浩輔夫妻の日常はちょっと不思議な謎でいっぱいだ。小さなぬいぐるみのような「迷子の王子様」、犬好きが周りにいると少しだけ生きるのが楽になる「謎のお隣さん」、木を隠すなら森の中「紛失した迷子札」が好み★5※「散歩に行こうよ!」雨の日も風の日も晴々とスキップするように走りだす真澄とシャルロット。次作も期待。2024/12/11
ミュポトワ@猫mode
78
元警察犬のシャルロットがでてくるお犬様ミステリー小説第二弾。今回はシャルロットがあんまり活躍してなくて残念ではあったが、もう老犬だしね。犬も猫も人間より寿命が短いから大切に生活しなきゃね。看取る覚悟がないなら下手に飼わないほうがいい。子犬は可愛いから飼いたくなる気持ちはよくわかるけどさ。家族になっちゃうんだよね、生活してると。そこをわきまえて飼育してほしいわ。でも、大型犬って大変なんだな。賃貸だと住むのも断られるんだ。猫と一緒ね。猫も賃貸だとNGが多いからね。家族と生活するのも大変だなぁ2024/11/13
のこ🐈
37
犬たちのひたむきさ、可愛らしさとは裏腹に、人間の暗がりがゾッとするほどに浮かび上がってくる短編集でした。前作よりも闇が濃い気がする。2話目のお嬢さんは毎日どんな気持ちでいるのか……夫と息子たちからドアマットのように踏みつけられている母親も。バリバリ働いているお姉さんがいて良かった。女性目線からの世界の見え方がちゃんと書かれていて、解決なんて程遠いものの、それだけで何故か少し安心できる不思議。しかし、どんな時でも犬達は優しさや安心をくれる……猫派ですが、わんこも可愛いなぁとしみじみ思ってしまうシリーズです。2025/08/18
ひろ20
33
シリーズ2作目。 警察犬をリタイヤした大型犬のシャルロット。犬種はジャーマンシェパード。ググってみるとちょっと怖そうなイメージです。 でもこのシャルロットちゃんは、おとなしくてお利口さん。さすが元警察犬です。各短編にちょっとした謎があって、その謎解きも面白いし、若夫婦のシャルロット愛がよく描かれていて、良かったです。2025/02/17
MATHILDA&LEON
27
ジャーマンシェパードのシャルロットと共に暮らす夫妻の、日常における些細なミステリ。シャルロットの賢さや可愛らしさが存分に描かれており、犬好きにはたまらない一冊。シェパードの他にも他の犬種が登場しているので、それも読んでいて楽しい。ミステリ部分は暗い部分が出ているが、だからこそ現実味があって良いと私は思う。第二作だということで、第一作目も読んでみたいと思う一冊であった。2025/02/02
-
- 電子書籍
- OZmagazine 2019年3月…