出版社内容情報
2022年に開局100周年を迎えた「BBC」こと英国放送協会。20世紀初頭にラジオ放送局として設立されると、間もなく世界に先駆けてテレビ放送を開始。長きにわたって市民生活の基盤を成してきた。二度の大戦による危機、時の政権からの圧力、そして王室との確執まで。その100年を紐解くことは、メディアと公共放送の歴史そのものを一望することに他ならない。BBCの航跡を辿りながら、メディアと公共のこれからのあり方をも模索する。
内容説明
二〇二二年に開局一〇〇周年を迎えた「BBC」こと英国放送協会。二〇世紀初頭にラジオ放送局として設立されると、間もなく世界に先駆けてテレビ放送を開始。技術と情報の最先端で、つねに同時代を伝えてきた。二度の大戦による危機、時の政権からの圧力、そして王室との確執―。数々の困難に直面してきたBBCの歴史は、社会や権力との距離に悩まされつづけてきたメディアの歴史に他ならない。多様化する視聴者の期待に応えながら、不偏不党の報道姿勢を貫いてきたBBCの一〇〇年。その黎明からの足どりを辿ることで、岐路に立つ「放送」と「公共」のあり方をも模索する。いま、公共放送に何ができるのか?
目次
第1章 「放送の世紀」の幕開け―英国民とBBC
第2章 「戦争の道具」としてのメディア―第二次大戦とBBC
第3章 「消費ブーム」にテレビは―戦後社会とBBC
第4章 「不和と対立の時代」―サッチャー政権とBBC
第5章 「SNS時代」のジャーナリズム―デジタル革命とBBC
第6章 「国民と王室の絆」―ダイアナ元妃、エリザベス女王とBBC
第7章 「ポスト放送の世紀」へ―ジャニーズと戦争とBBC
著者等紹介
小林恭子[コバヤシギンコ]
1958年生まれ。在英ジャーナリスト。1981年に成城大学文芸学部芸術学科(映画専攻)を卒業後、米投資銀行ファースト・ボストン(現クレディ・スイス)に勤務。読売新聞の英字日刊紙「デイリー・ヨミウリ」(現「ジャパン・ニューズ」)の記者・編集者を経て、2002年に渡英。英国や欧州諸国のメディア、政治経済、社会事情を雑誌やニュースサイトに寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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