出版社内容情報
大富豪の宮島勉とその秘書・田ノ倉良介。二人は、一億円を進呈した人間のその後の人生を観察するという奇妙なゲームを続けている。
仕事で客からの罵倒を受け、満面の笑みのまま表情が変わらなくなった営業マン・中里成利。それを苦にして恋人と心中までしようとするが、そこに田之倉が現れ――。大金は人を変えてしまうのか? 一億円が生む「人間ドラマ」。
内容説明
大富豪の宮島勉とその秘書・田ノ倉良介。二人は、一億円を進呈した人間のその後の人生を観察するという奇妙なゲームを続けている。仕事で客から罵倒を受けて、満面の笑みのまま表情が変わらなくなった営業マン・中里成利。それを苦にし、恋人と心中までしようとするが、そこに田ノ倉が現れ―。大金は人を変えてしまうのか?一億円が生む「人間ドラマ」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅さん。
9
大富豪が気まぐれにピックアップした相手になんと1億円をプレゼント。それによって生じる化学反応を見せてもらうなんて、ほんっとなんて奇妙なゲーム。 でも、その大富豪宮島も、実務を受け持つ秘書の田倉も、人情味にあふれているのだ。 だから、1億円なんてとんでもない大金を送られても、人生が壊れたりしていない。 「青春の決算」の、あのドラマチックさは特に最高だった。 2024/07/18
ヤスヒロ
7
★★★☆☆赤川次郎7冊目。何かやけに時代背景が古いように感じてたら、あとで2001年作と分かり納得。2024/07/21
愛書家
4
前作よりも、不幸度が全面に出されているため、タイトルに偽りはありません。 割りとドラマチックかな。 人の本性が分かる作品。2024/05/17
必殺!パート仕事人
2
『老兵に手を出すな』の改題だそうです。2024/04/26
Erinelly
0
トリック的なところで面白かったかな。2024/12/06