出版社内容情報
わたしは今すぐ逃げなければならない。
あいつらから、この森から。なのにーー
暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。五人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、五人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていてーー
戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KDS
6
カルト宗教のような洗脳を強制する企業団体「T」の合宿所から火事に紛れて脱走した五人の男女。その一人、水野鮎実のインタビュー形式で物語は始まる。合宿所を取り囲む鬱蒼とした森に迷い込んだ五人はわずかな食糧や森の草や果実などで飢えを凌ぎつつ脱出を試みるも…翌朝、一人の切断された首が発見された!明らかな他殺体。犯人は誰?残り四人の中にいるのか?だが胴体は発見されず。追い詰められる恐怖と疑心暗鬼が錯綜。「斬首の森」と呼ばれる曰く付きのその地の謎が明らかになるにつれ常軌を逸する戦慄の結末が!気色悪さ満点の超絶ホラー!2024/04/29
イツキ
5
著者の他作品とは趣の違うホラーでした。ヤバい企業の洗脳研修から始まることもあり最初のうちは狂気や異常な思想に取り憑かれた人間によるホラーなのかと思っていたのですが後半から様子が変わっていき真相はなんというかコズミックホラー的な印象でした。2024/04/28
ap_yu
5
とある企業団体Tの研修という名の洗脳。そこから逃げ出した森で起こる首が斬られた遺体。不気味な何かの存在。 最初から最後までずっと不気味で、恐ろしくてまさにノンストップホラーミステリーだった。 一体どんな化け物がいるのかと思ったが、その想像をはるかに超える展開で、最高に面白い作品だった。2024/04/26
shi-
0
タイトルからしておどろおどろしいけど、中身は思っていたよりマイルド。 怪しげな宗教、その中での話かと思ったら、脱出劇?!ちょっとした冒険?!とワクワク要素がてんこ盛りでサクッと読める。 2024/04/30
戦士フンデル
0
筆力ですいすい読めたけど、そんな響かなかった。参考文献、「そこから着想得てこれになったの??」という驚き。再読したくなった。2024/04/26