出版社内容情報
中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。その場所は曾祖母の五月さんが経営するアパート「さつきハイツ」。その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院、心細い花南子のもとに宛先不明の謎の封書が届く。同級生男子とともにその謎を調べ始める花南子だが、偶然出会った”名探偵“の存在が、花南子の生活を大きく動かし始める……。ちょっぴり切なくて、心にしみる極上の読後感をお約束します。
内容説明
中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。その場所は曽祖母の五月さんが経営するアパート「さつきハイツ」。その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院、心細い花南子のもとに宛先不明の謎の封書が届く。同級生男子とともにその謎を調べ始める花南子だが、偶然出会った“名探偵”の存在が、花南子の生活を大きく動かし始める…。町内で起きたいくつかの不審な事件。それらを辿る先に隠された真実とは?現代人の心を癒す、エモーショナルな胸熱ミステリー。
著者等紹介
大崎梢[オオサキコズエ]
東京都出身。2006年、『配達あかずきん』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
123
読み始めはそれほど面白さは感じないが、だんだん面白くなって最後はドカンと衝撃が。父親と2人暮らしの中3の花南子。だが、父親が海外勤務となりひいおばあちゃんが経営するアパートに一時越してくることに。ご近所さんで起こる様々な出来事、事件に近いものもあり、それを好奇心と親切心で推理しながら解決していく物語。花南子の相棒になるのが近所に住む同級生の根尾君。そして、いつの間にか困った時の探偵さんということで同じアバートに住む今津さんの有難い存在。終盤のある真相に思わずえっ!?とページを捲り直す始末。そうだったのか!2024/05/10
雅
100
日常系のほのぼのミステリーだと思ったら意外とハードでした。2024/08/13
hirokun
96
星3 中学生を主人公にした連作短編集の形態をとった推理小説。楽しく読ませてもらった。帯の文章にある様に最後まで読むことによって、主人公の家族に隠された真実を仄めかす様なストーリー展開。この展開には流石に驚かされたが、小説の世界だからこその設定か?軽いタッチで読み易い文章のため、気楽に読み流し勝ち。2024/04/25
itica(アイコン変えました)
91
父とふたり暮らしの花南子は父の海外転勤に伴い、曾祖母の経営するアパートに移り住んだ。そこで起きたちょっとした騒動をきっかけに、同級生の根尾、アパートの住人にして探偵?の今津と一緒にいくつかの事件(らしきもの)を解決する。中学生の探偵ごっこかと思えば、明らかに事件に首を突っ込んじゃってるね。そして最後には謎が残されて…。これは続編があると見ていいのかな。 2024/05/26
ゆみねこ
89
父子家庭の安住花南子は父の海外赴任を機に曾祖母・五月が経営するさつきハイツに入居。近所に住む同学年の根尾くんと様々な事件や謎に巻き込まれ(首を突っ込む)。暴走気味の中学生コンビとクールな調査員の今津。謎に包まれた今津氏の正体は最後に明らかになる。2024/04/13