出版社内容情報
美濃を出奔し浪人となった小此木善次郎が、神田明神下の一口長屋に流れ着いて早二年。神田明神では、一年前から続く賽銭泥棒の捕縛に乗り出し、善次郎に依頼が。その思いがけない犯人とは。長屋に次々伸びる悪の手に立ち向かう善次郎は、修繕された新生一口長屋で、ある大きな使命を得ることになる――。シリーズ完結編!
内容説明
美濃国苗木藩を出奔し浪人となった小此木善次郎の一家三人が、神田明神下の一口長屋に流れ着いて二年が過ぎた。神田明神では、一年前から続く賽銭泥棒の捕縛に乗り出し、善次郎に依頼が。その思いがけない犯人とは。そして長屋に次々伸びる悪の手に立ち向かう善次郎は、修繕された新生一口長屋で、ある大きな使命を得ることになる―。感動のシリーズ完結編。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
103
神田明神下の一口長屋シリーズの最終回です。ここに住み着いて主人公は2年となりますが、生活のたつき(武家への貸金を取り立てる場合と神田明神の用心棒)もあり順調な生活をしています。今回は、神田明神の賽銭泥棒を捕まえることを依頼されたりいますが相変わらず強いので安心して読めます。勧善懲悪の世界は時代劇では定番ですが楽しめます。佐伯さんも短く話を終わられるようです。次回も3回シリーズで文春文庫で7月からの登場です。2024/03/19
やま
53
在所剣法、陰流苗木がうなる。時は、文政十一年(1828)夏。江戸は神田明神下の一口(いもあらい)長屋に住まいする浪人、小此木善次郎は、四年前に美濃国苗木藩を妻の佳世と出て、苦労の末に江戸にたどり着いた。善次郎は、剣の腕と人柄を認められて一口(いもあらい)長屋の大家である米問屋の九代目越後屋嘉兵衛の守護人(用心棒)となった。この物語は、三冊で終わっています。善次郎が、美濃国苗木を出てたどり着いた江戸は、苗木とすべてが違っています。毎日がお祭りのように人も多く、考え方も違えば、お金の使いかたも違います。2024/09/24
ひさか
30
2024年3月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目にて最終巻。えー、もう最終なの。ちっともわけがわかんないすけど。いったい何が謎なのー。というか、梯子を外されたような展開に驚き。というか、実はそんなのはどっちでもよくって、善次郎の進む道が謎なのか?。煙に巻かれた感あり。2024/04/30
ガットウ
17
★★★★4.0点。チャンバラシーンが多い所は高評価!2024/04/14
ごへいもち
16
なんだかなぁ2024/10/01