出版社内容情報
幕府直轄の甲府勤番となった鈴木栄吾が病死した。しかし水茶屋の亭主が身延山詣りの途中で、死んだはずの栄吾に会ったという。詳しく知りたいと、友人の三浦銀之助がその亭主を訪ねると、何者かに殺された後だったのであるーー。
左遷と言える甲府への役替えとなった男に、何が起こったのか。一人の男の「病死」から明らかになっていく謎を、ミステリーの巨匠が壮大なスケールで描き出す!
内容説明
甲府勤番、鈴木栄吾が病死した。しかし、水茶屋の亭主が身延山詣りの途中で、死んだはずの栄吾に会ったという。三浦銀之助は、その亭主に話を聞こうと訪ねたが、何者かに殺されたあとだった―!左遷とも言える甲府への役替えとなった男に、一体何が起こったのか。一人の男の「病死」から明らかになる謎を、ミステリー界の巨匠が壮大なスケールで描き出す!
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年北九州市生まれ。様々な職業を経て、朝日新聞西部本社に入社。懸賞小説に応募入選した「西郷札」が直木賞候補となり、’53年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。’58年に刊行された『点と線』は、推理小説界に「社会派」の新風を呼び、空前の松本清張ブームを招来した。ミステリーから、歴史時代小説、そして古代史、近現代史の論考など、その旺盛な執筆活動は多岐にわたり、生涯を第一線の作家として送った。’92年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
18
久しぶりの松本清張さんの時代物です。まだわからないだらけですが、パズルが徐々に組合わさってきたように感じます。下巻が楽しみです。2025/05/13
奥田智徳
3
社会派ミステリーの松本清張さんだが、時代物のミステリーは初読み。死んだ人の目撃から意外な方向へ展開するミステリー。思わぬ展開の拡がりから面白くてたまらない。清張さんの時代物も良い。下巻へ。2024/05/11
こまねち
3
松本清張の時代ミステリーを初めて、手に取ったが、スピーディな展開で、やっぱり清張はスゴイ! 英吾は生きているのか?ハラハラの展開のまま次巻へ。2024/03/12
kanamori
1
☆☆☆2024/07/13
depo
0
図書館本。久しぶりに松本清張の時代小説を読んだ。大昔に読んだ「西海道談綺」全5巻も面白かったが、これも面白く、さくさくと1日で読めた。 2024/08/24