光文社新書<br> 新説 徳川家康―後半生の戦略と決断

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新説 徳川家康―後半生の戦略と決断

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  • サイズ 新書判/ページ数 490p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334101312
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

戦国の世を終わらせ、約260年続く江戸幕府を開いた徳川家康。ただ、その偉業に対して適切な評価がされてきたとは言い難い。豊臣秀吉の没後、豊臣体制の重臣という規定の中で、家康はどのように天下を見通し、太平の世の礎を築いたのか。関ヶ原・山中の戦いから征夷大将軍任官と退官、大坂夏の陣に至っての豊臣氏滅亡まで、一次史料を丹念にたどり、通説や俗説を排して、「人間」としての家康が直面した後半生の課題と決断を描く。

内容説明

戦国時代を終わらせ、二六五年という長期にわたって存続する江戸幕府を創始した徳川家康。ただ、その政治的手腕や技法は、倒幕の正当性にも関わることから、明治維新から現在に至るまで、積極的に評価されにくい傾向がある。家康の後半生において、豊臣秀吉の没後、豊臣家と豊臣恩顧の大名たちとの関係、その制約の中で家康はどのように政治的な手腕を発揮し、幕府の礎を築いていったのか。一次史料に丹念にあたることによって、偉大な指導者としての家康の実像に迫る。

目次

第1章 豊臣秀吉没後の大坂城への道程(征夷大将軍任退官をめぐる理解の前提;徳川家康による大坂城の掌握;豊臣秀吉の発言を利活用する徳川家康)
第2章 徳川家康の奥州への視線(陸奥国会津をめぐる政治的緊迫;徳川家康の深謀遠慮;会津攻め敢行の理由と目的)
第3章 徳川家康後半生の政治判断の規定要因(会津攻めの中断と徳川家康;豊臣政権の権力構造と徳川家康の境遇;秀次事件の教訓;豊臣秀吉病没前後の政治力学;徳川家康の政治的危機脱出と前田利家病没;石田三成退隠後の徳川家康と大坂城)
第4章 関ヶ原・山中における戦勝とその実態(徳川家康を利する淀と三奉行の行動;大坂方による徳川家康再弾劾の限界;徳川家康の胆力と覚悟;徳川家康と石田三成の当初の戦術;関ヶ原・山中の戦い)
第5章 徳川家康による幕府権力の構築と継承(関ヶ原・山中の戦いの戦後処理開始;保留される会津攻め・薩摩攻め;慶長六年段階の徳川家康の権力;徳川家康の征夷大将軍任退官;豊臣家の滅亡と征夷大将軍職の再定義)

著者等紹介

野村玄[ノムラゲン]
1976年、大阪府大阪市生まれ。1998年、東京学芸大学教育学部卒業。2004年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)(大阪大学)。専門は日本近世政治史。大阪青山短期大学ことばと文化学科専任講師、防衛大学校人文社会科学群人間文化学科講師、同准教授、大阪大学大学院文学研究科准教授を経て、2022年4月より大阪大学大学院人文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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