出版社内容情報
『平家物語』と並ぶ軍記物で最も有名な古典。鎌倉幕府滅亡から建武の親政、その後の南北朝分裂、そして室町幕府創設までの約50年間の激動を描く。90のエピソードを厳選し、各部に概要と人物相関図をつけた五部構成。ベストセラー『観応の擾乱』の著者であり、第一線で活躍する研究者・亀田俊和氏による新訳は、後醍醐天皇、足利尊氏・直義兄弟、新田義貞、楠木正成、高師直ら登場人物が際立つ、臨場感あふれる読み物となっている。
内容説明
正中の変、元弘の変を経て鎌倉幕府はついに滅亡するが、後醍醐天皇による建武の新政も世の混乱を収めきれず…。足利尊氏・直義兄弟、後醍醐天皇、新田義貞、楠木正成、高師直らによる、日本各地で繰り広げられた南北朝時代の動乱を描いた歴史文学の傑作。全2巻。
目次
第1部(後醍醐天皇が武臣を滅ぼす計画を立てられたこと;土岐十郎と多治見四郎と謀叛について―および無礼講について;謀叛計画の発覚;二条為明卿の和歌について;阿新殿のこと ほか)
第2部(公家が天下を統一して行った政治;千種忠顕について;文観僧正について;広有が怪鳥を射殺したこと;兵部卿護良親王が流罪にされたこと ほか)
著者等紹介
亀田俊和[カメダトシタカ]
1973年、秋田県生まれ。国立台湾大学日本語文学系助理教授。京都大学文学部史学科国史学専攻卒業。京都大学文学院文学研究科博士後期課程歴史文化学専攻(日本史学)修了。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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