出版社内容情報
『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史! 人類の歴史は、これまで語られてきたものと異なり、遊び心と希望に満ちた可能性に溢れていた。
内容説明
考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史!人類史を根本からくつがえす。人類の歴史は、これまで語られてきたものと異なり、遊び心と希望に満ちた可能性に溢れていた。
目次
第1章 人類の幼年期と決別する―あるいは、なぜこれは不平等の起源についての本ではないのか
第2章 よこしまなる自由―先住民による批判と進歩の神話
第3章 氷河期を解凍する―鎖をつけたりはずしたり―人間政治の変幻自在な可能性
第4章 自由民、諸文化の起源、そして私的所有の出現(必ずしもこの順番でなくともよい)
第5章 いく季節もむかしのこと―カナダの狩猟採集民は奴隷をもち、カリフォルニアの狩猟採集民は奴隷をもたなかった理由、あるいは、「生産様式」の問題
第6章 アドニスの庭―不発の革命、すなわち、新石器時代の人びとはいかにして農業を回避したのか
第7章 自由の生態学―最初は跳躍し、ときにつまずき、ときに切り抜けながら、いかにして農耕は世界に広がっていったのか?
第8章 想像の都市―メソポタミア、インダス川流域、ウクライナ、中国など、ユーラシア大陸に最初に誕生した都市民たちは、いかにして王のいない都市を建設したのか
第9章 ありふれた風景にまぎれて―アメリカ大陸における公営住宅と民主主義の先住民的起源
第10章 なぜ国家は起源をもたないのか―主権、官僚制、政治の卑賎なるはじまり
第11章 ふりだしに戻る―先住民による批判の歴史的基盤について
第12章 結論―万物の黎明
著者等紹介
グレーバー,デヴィッド[グレーバー,デヴィッド] [Graeber,David]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス人類学教授。著書に『負債論』(以文社)、『ブルシット・ジョブ』(岩波書店)などがある。時代を象徴する思想家であり、著名な活動家でもある。一時代を画する運動となった「ウォール街を占拠せよ」に、その初期より貢献した。2020年9月2日逝去
ウェングロウ,デヴィッド[ウェングロウ,デヴィッド] [Wengrow,David]
ロンドン大学考古学研究所比較考古学教授。ニューヨーク大学客員教授。著書に『What Makes Civilization?』(未邦訳)など。アフリカや中東で考古学のフィールドワークを行い、ガーディアン紙やニューヨーク・タイムズ紙に論説を寄稿している
酒井隆史[サカイタカシ]
大阪公立大学教授。専門は社会思想史、都市社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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