Kappa novels
今宵、バーで謎解きを

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334076948
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

バー“森へ抜ける道”に夜ごと集う、ヤクドシトリオこと私立探偵の工藤とライターの山内、それにマスターの島。ワインとチーズを楽しみなガら、語られるのは少年時代のなつかしいサブカルチャーをネタにした馬鹿話と、巷間をにぎわしている未解決殺人事件の顛末…。もうひとりの常連で酒にも推理にももっとも強い、桜川東子のギリシャ神話を援用した名推理から目が離せない。

著者等紹介

鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。傑作・怪作・奇作・話題作を連発する、本格推理界随一のトリック・スター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

54
桜川東子の酩酊推理シリーズ第3弾。日本酒バーのはずが、今回は高級ワインの大盤振る舞いです。ギリシャ神話と絡めた推理もワインの蘊蓄も、水で割ったかのように薄味で、これもシリーズものの宿命か。もともとそこには期待してないので平気ですけど(笑)。お目当ての厄年トリオの掛け合いはパワーダウンしたとは言え、まるで小学生に戻ったかのようなくだらなさがナイス。「好きですか嫌いですか」とか、殴るふりをして腕時計を見るとか、薔薇の刺に唾をつけて鼻の頭にくっつけるとか、昭和ネタの懐かしい馬鹿話には笑わせてもらいました。2015/11/21

hirune

45
マスターを含む同い年オヤジ3人組と妙齢の美女が集うバーでオヤジたちが持ち出す未解決の犯罪を美女が謎解きする連作短編集です。謎は少しワンパターンだし、睡眠薬を使い過ぎな感があるけど、事件の話題に持って行くまでのオヤジたちのバカ話が妙に懐かしいんです^^;なんか懐かしの昭和のオンパレードなんですよね。あと、東子(はるこ)さんに絡むマスターがちとウザいですが、ワインとチーズのウンチクは面白く美味しそうです☆2017/03/14

ひかつば@呑ん読会堪能中

22
ヤクドシと東子のシリーズ第3弾をやっと入手。これまでと同様、繰り広げられる昭和40年代の話はリアルに体験した世代として納得のオンパレード(w) 謎ときの鍵はメルフェンではなくギリシャ神話で、初めの数話はちと神話とのつながりが薄かったが、だんだんとこじつけに無理が無くなっていったのは流石だなぁ。ただしマスターの性格、というか酒癖が悪くなっていったのには閉口(w) 2013/07/19

したっぱ店員

18
三人のおっさんが持ちかける事件の話を、安楽椅子探偵役の美女がワイン片手に解き明かす一冊。正直推理部分よりも、おっさんたちの『昭和の子どもあるある』のほうがおもしろかったりして・・。ワインとチーズのマッチングとか、ギリシャ神話ネタとか、雑学に謎ときが埋もれちゃってたような気もしますが、まあまあさらっと読めるのでこんなのもありかな。2010/12/13

たこやき

13
シリーズ3作目も、相変わらずのワンパターンミステリー。良くも悪くも著者らしい安定感だと思う。ヤクドシトリオの語る少年時代の思い出って、かなり昔のような気がする(自分の少年時代は、既にそうじゃなかった、と言うのが多い) 題材になっているギリシア神話は、これまでの「童話」「昔話」と比べる馴染みが薄く、その分、解釈の面白みが弱く感じられたのは残念(それは自分のせい?)2010/07/27

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