内容説明
私立探偵・天白五郎は、二人の女性の依頼を立て続けに受け、トラブルに巻き込まれた。毬子と名のった女は、闇金融業者を彼におしつけて、行方をくらます。優花が取り戻してくれと頼んだ携帯電話を探してみれば、そこには死体が転がっていた。腕っぷしだけはいちばんの、戦車みたいな探偵は、縺れて絡んだ謎の糸を解きほぐせるのだろうか。
著者等紹介
司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年、愛知県生まれ。名古屋大学文学部卒。1983年、矢作俊彦との共著『暗闇にノーサイド』でデビュー、第10回角川小説賞を受賞する。『ひとつぶの砂で砂漠を語れ』で第3回開高健賞奨励賞、『ゲノム・ハザード』で第15回サントリーミステリー大賞読者賞をそれぞれ受賞
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感想・レビュー
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koo
2
謎解き要素のある私立探偵小説ものでした。腕っぷしだけは街でいちばんの主人公のキャラもいいし謎の女性に依頼から嵌められる導入部の雰囲気もいいですね。真相の一部に不満もありますが面白いしシリーズ化して欲しかったですね。2021/12/31
魔風
1
はじめに舞台となる洲雲市の犯罪件数が出るが本編の内容からどう考えても名古屋だねと 元俳優の戦車のあだ名の探偵が同級生の伝手で開いた個人の探偵事務所 そこに立て続けに依頼が舞い込み・・・ 刑事物と名探偵の中間ぐらい、いわゆる海外の探偵モノに近い(日本だと探偵=ミステリや名探偵だから) いろんな意味で主人公に愛着がわく ちなみに街一番は腕っ節(中年でありながら喧嘩ぱやくもある、本人曰く他人よりアドレナリンが出やすい質)だったが終盤探偵としての力量に落ち着いた 2022/06/06
川崎川
1
舞台になっている架空の洲雲市。市の名前以外はたぶん実在の町そのまんまなのが笑えました。カバーの紹介に「この本を書くためにずっと書いてきたような気がする」とありました。苦いものも笑って飲み込む探偵の話。2010/10/16
kanamori
0
☆☆★2011/10/17
non
0
いかにもの感じで、読み応えがある。2015/01/14