カッパ・ノベルス
月の扉

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334075330
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

週明けに国際会議を控え、厳重な警戒下にあった那覇空港で、ハイジャック事件が発生した。三人の犯行グループが、乳幼児を人質に取って乗客の自由を奪ったのだ。彼らの要求はただひとつ、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」石嶺孝志を、空港滑走路まで「連れてくること」だった。緊迫した状況の中、機内のトイレで、乗客の死体が発見された。誰が、なぜ、そしてどのようにして―。スリリングな展開とロジカルな推理!デビュー作『アイルランドの薔薇』をしのぐ「閉鎖状況」ミステリーの荒技が、いま炸裂する。

著者等紹介

石持浅海[イシモチアサミ]
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒業後、現在は食品会社に勤務。1997年、鮎川哲也編『本格推理(11)』(光文社文庫)に「暗い箱の中で」が初掲載。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」第一弾に選ばれた『アイルランドの薔薇』で長編デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

銀河

45
おもしろかった♪おかげで寝不足。ハイジャックされた航空機の中、乗客の死体が発見された!注目すべきところはわかりやすく、犯人は…だよねぇと予想がつくのだけれど、動機などわからない部分もあり、さらにひと波乱ありで、最後まで楽しめた。何より、月の扉を開くという話をどうまとめるのか、気になっていたが、いい感じに仕上げてくれていた。あぁ、真壁さぁん…。2012/04/11

そのぼん

43
沖縄発の飛行機のハイジャック事件をモチーフにした物語でした。まさか『あの人』が・・・思いがけない結末になったので驚きました。ミステリーだけど、ファンタジーっぽいような、解釈が困難な作品でした。2013/01/19

瑞佳

40
『月は衛星ではない あれは空にあいた穴だ 向こうの世界の光が穴からもれているから 光って見えるのだ』そういったのは丸尾末広氏だったかしら。三人のハイジャッカーによって乗っ取られた航空機。その機内トイレで起こった不可解な殺人。犯人は誰か?その方法とは!?あり得ないシチュエーションで巻き込まれる人々と、一筋縄ではいかない変化球な密室劇は石持作品のオハコやね。緊迫のクライムサスペンス。哀しすぎる動機と、座間味くんのロジカルな推理に打ちのめされてくらくらする。静かに心に沁みいる傑作。2017/03/05

しょこ

37
ずーっと気になってた座間味くんシリーズ。面白かった~☆そして驚きの結末。沖縄が好きなので、ならではの名字や地名が出るだけでニヤニヤ。それにしても、座間味くん冷静で公正で優秀だ!!(それだけに、あの滑走路で叫ぶところはビックリ!)途中で気になる動きや、ヒントはあるんだけど、自分では推理できましぇん。だから、真壁同様、ここは座間味くんにおまかせなのだ。彼の自分の読みに偏らず、いくつもの可能性を捨てずに、推理を進めていく姿がいい。うっかり読み流すと置いてきぼりになりそうだから、↓続2017/06/17

おれんじぺこ♪(16年生)

22
座間味くんシリーズ第1弾。このハイジャック事件で、座間味くんと大迫警視が出会う。(大迫さんは今回、ほとんどでてこないけど)先に読んじゃった第2弾より断然(笑)面白かった。2017/08/30

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