内容説明
悪質なカルト集団を取り締まる特殊法人・寺社捜査局に勤める魚間岳士は、豪凡寺という寺の六地蔵の首が持ち去られた事件を追っていた。ところが、首が発見されるたびに奇怪な殺人事件が!!魚間は、豪凡寺の住職・風峰らと共に真相を推理し、一連の事件の背後に新興宗教「浄夢の和院」の教祖・日羅薙月獏がいることを突き止める。月獏の仕掛けた謎を、魚間たちは解くことができるのか。
著者等紹介
霞流一[カスミリュウイチ]
1959年、岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1994年、『同じ墓のムジナ』(カドカワノベルズ)で第14回横溝正史賞佳作に入選し、デビュー。以降、徹底した論理とユニークな趣向を駆使した本格推理小説を次々と発表
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感想・レビュー
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雪紫
17
再読。初読でも思ったけどホント多重トリック良く思い付けるな霞さん。そう言えば天倉出て来ないんだなこの話(初読では魚間の出て来る話これが始めて読んだやつだったからわからなかったが)。・・・風峰同様食いしん坊キャラな彼が最初からいたらこの話どうなってたかな?と気になるところ。第二首の犯人限定も変わらず好きだけど最後の事件の犯人当て条件もなかなか。むしろこれまでの話を積み重ねた分だけ印象が強くなった。2019/10/24
雪紫
4
カルト教団から抜け出した者やその身内を次々襲う数々の刺客に魚間、霧間警部、風峰の3人が挑む!ホント良くバカトリックの多重解決思い付けるよね霞さん。とんでもない結末に持って行ったし。個人的には第二首の犯人限定条件が好き。しかし教祖がピカチュ・・・ピカチューのお面をしてたけどそっちでやれば許されるのか(後のプラットホームでもポケットモンキー略してポケモンと呼ぼう。なんて文あったけど)??
もぐもぐチョビたん
4
多重解決モノ(=^ェ^=)バカミスかな?パロディかな?個人的に探偵の推理合戦は好物なので面白かった。ユニークな探偵トリオによる推理コント失笑する場面も。主人公の職業『寺社捜査局』←出てくるたびに脳内で噛んだ(笑)早口言葉にいいな。どんでん返しならぬ力業のちゃぶ台返しって感じで本格ではないと思うけど楽しめた。2014/12/05
ノブさん
3
全体的にバカミスの雰囲気で サクサク読めるが、最終のひっくり返しにはびっくり!! どうくるどうくると身構えてはいたが、後ろからばっさりやられてしまった::2017/10/19
crow
2
★★★☆2021/03/23