内容説明
京から鎌倉に舞い戻った白拍子・水鳴だが、後白河院のご落胤との噂がたち、大騒動が起きる!いっぽう、鎌倉幕府を窮地に追い込まんとする朝廷、そして丹後局は、天に不吉な“薄蝕”がでたことを利用し、鬼一法眼を京に呼び出すことに成功する。法眼不在の鎌倉では、牛若丸が息子・剛若を使った陰謀をいよいよ実行に移した!さらに法眼の式神・見融の奇妙な行動も絡み、ついに朝廷対幕府の、超常なる闇の闘いが迫る!鬼才・藤木稟が放つ、絶賛の大陰陽絵巻、待望の書下ろし第3弾。
感想・レビュー
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たち
23
今回はとても面白かったです。物語全体を『母』というテーマが一本通っていたからかもしれません。母親としての北条政子の苦悩、夫と幼子を奪われた静御前の悲しみ、やっと母親としての役割を果たせた、一人の媼の幸せ。どれも身につまされました。初めて親子の情を知り得た、水鳴の涙は奇麗でした。2017/04/24
みっくん
1
今回のネタは、踊り念仏とかぐや姫。 この頃の仏教って、そんなに宗教として確立してたのかなー。まだ、単なる流行のファッションイメージも強かったんじゃないかと思うですが。 とりあえず兵衛が活躍しているので良しとしよう。2017/03/23
aki
0
鬼一法眼シリーズ3作目。2012/04/16
ムッシュ
0
★★★☆☆2008/06/11